@IDX:26900
@OFF:0x86
@SPK:
@JPN:　寝ては目覚め、目覚めては寝る。
@ENG:

@IDX:26901
@OFF:0xb4
@SPK:
@JPN:　ゴロゴロと惰眠を貪りつつ、部屋で連絡を待つ。
@ENG:

@IDX:26902
@OFF:0xf0
@SPK:
@JPN:　気がつくと、窓の外は真っ暗になっていた。
@ENG:

@IDX:26903
@OFF:0x128
@SPK:
@JPN:　すでに時間は、７時４０分を過ぎようとしている。　
@ENG:

@IDX:26904
@OFF:0x178
@SPK:
@JPN:　だが部屋の黒電話は、鳴る気配すら見せない。
@ENG:

@IDX:26905
@OFF:0x1b2
@SPK:
@JPN:　予定では、８時頃には準備が終わるはずだった。
@ENG:

@IDX:26906
@OFF:0x1ee
@SPK:
@JPN:　それなのに、この時間になっても連絡が来ない。
@ENG:

@IDX:26907
@OFF:0x22a
@SPK:
@JPN:　ひょっとして、中止になったのだろうか？
@ENG:

@IDX:26908
@OFF:0x260
@SPK:
@JPN:　だが、中止でも連絡はあるはずだ。
@ENG:

@IDX:26909
@OFF:0x2a0
@SPK:
@JPN:　連絡を忘れている可能性はある。
@ENG:

@IDX:26910
@OFF:0x2ce
@SPK:
@JPN:　もしくは単に、まだ準備が終わっていないだけかも　しれない。
@ENG:

@IDX:26911
@OFF:0x318
@SPK:
@JPN:　どちらにせよ、一応病院に行ってみよう。
@ENG:

@IDX:26912
@OFF:0x429
@SPK:
@JPN:　……着替え終わってしまった。
@ENG:

@IDX:26913
@OFF:0x455
@SPK:
@JPN:　だが、まだ御堂さんは現れない。
@ENG:

@IDX:26914
@OFF:0x483
@SPK:
@JPN:　どういうことなんだろうか？
@ENG:

@IDX:26915
@OFF:0x4bf
@SPK:
@JPN:　このままでは、仕事が始められない。
@ENG:

@IDX:26916
@OFF:0x4f1
@SPK:
@JPN:　更衣室の時計はすでに８時半を廻っている。
@ENG:

@IDX:26917
@OFF:0x529
@SPK:
@JPN:　……いくら何でも遅すぎるんじゃないか？
@ENG:

@IDX:26920
@OFF:0x5ba
@SPK:[\protag]
@JPN:　やっと来たか……どうぞ。
@ENG:

@IDX:26922
@OFF:0x6af
@SPK:［千草］
@JPN:　……お邪魔するわね。
@ENG:

@IDX:26925
@OFF:0x6fb
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　副院長……何でこんなところに？
@ENG:

@IDX:26927
@OFF:0x764
@SPK:［千草］
@JPN:　別に、理由なんてないわ。前を通りかかったら明かりが漏れていたから、ちょっと覗いてみただけ。
@ENG:

@IDX:26928
@OFF:0x7f2
@SPK:
@JPN:　答えになっているような、いないような……。
@ENG:

@IDX:26929
@OFF:0x82c
@SPK:
@JPN:　『前を通りかかった』と言うが、そもそも副院長が　こんな地下の部屋の前を通りかかること自体、変だ　と思うのだが……。
@ENG:

@IDX:26930
@OFF:0x8ae
@SPK:
@JPN:　見回りか何かだろうか？
@ENG:

@IDX:26931
@OFF:0x8f1
@SPK:
@JPN:　……ひょっとして、昨夜と同じか？
@ENG:

@IDX:26932
@OFF:0x921
@SPK:
@JPN:　また霊安室に来て、死体と……。
@ENG:

@IDX:26933
@OFF:0x94f
@SPK:
@JPN:　昨夜の記憶がそんな疑念を湧き上がらせる。
@ENG:

@IDX:26934
@OFF:0x993
@SPK:
@JPN:　いや、こんなことを考えるのはよそう。
@ENG:

@IDX:26935
@OFF:0x9c7
@SPK:
@JPN:　どんな事情があったのか知らないのに、憶測で物を　判断するのは好ましくない。
@ENG:

@IDX:26936
@OFF:0xa21
@SPK:
@JPN:　昨夜のあの行為は、副院長にとっては別におかしな　ことではないのかもしれない。
@ENG:

@IDX:26937
@OFF:0xa7d
@SPK:
@JPN:　彼女のプライベートがどうであろうと、目をかけて　もらっているという事実は、なに一つ変わらないの　だから……。
@ENG:

@IDX:26939
@OFF:0xb42
@SPK:［千草］
@JPN:　どうしたの？　人の顔見て黙り込んじゃって……。
@ENG:

@IDX:26940
@OFF:0xc04
@SPK:
@JPN:ウフフ……もしかして、今日こそは……って思った？　エッチな子ね……。
@ENG:

@IDX:26943
@OFF:0xc7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなコト考えてませんよ！
@ENG:

@IDX:26945
@OFF:0xd57
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、そうなの？　残念……土下座してお願いしたら、させてあげようかと思ったのに……。
@ENG:

@IDX:26948
@OFF:0xde3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ど、土下座って、そこまで……。
@ENG:

@IDX:26950
@OFF:0xe46
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……冗談よ。あなたこれから仕事でしょう？　セックスで体力使い果たしたら、仕事にならないものね？
@ENG:

@IDX:26951
@OFF:0xedc
@SPK:
@JPN:　……完全に遊ばれている。
@ENG:

@IDX:26952
@OFF:0xf04
@SPK:
@JPN:　その証拠に、副院長の表情は心底楽しそうだ。
@ENG:

@IDX:26953
@OFF:0xf3e
@SPK:
@JPN:　だが遊んでいる方はいいかもしれないが、遊ばれて　いるこっちは堪らない。
@ENG:

@IDX:26954
@OFF:0xf94
@SPK:
@JPN:　このまま欲求不満を溜めたら、いつか爆発するかも　しれない……。
@ENG:

@IDX:26956
@OFF:0x10a6
@SPK:［千草］
@JPN:　大丈夫？　どこか具合でも悪いんじゃない？
@ENG:

@IDX:26959
@OFF:0x1106
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、そう見えましたか？
@ENG:

@IDX:26961
@OFF:0x1167
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ……顔色が悪いわ。少し横になったら？
@ENG:

@IDX:26964
@OFF:0x11c7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ……こんなところじゃ休むだけ無駄ですよ。それよりも、早く仕事を終わらせて部屋で休む方が……。
@ENG:

@IDX:26966
@OFF:0x126c
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね……御堂さん、何してるのかしら？
@ENG:

@IDX:26969
@OFF:0x12ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　彼女にも何か事情があるんじゃないですか？　理由もなく遅れるような人じゃないですから。
@ENG:

@IDX:26971
@OFF:0x13d9
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ……やけに御堂さんの肩を持つのね？
@ENG:

@IDX:26974
@OFF:0x1437
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな、肩を持つなんて……。
@ENG:

@IDX:26976
@OFF:0x1498
@SPK:［千草］
@JPN:　隠さなくてもいいじゃない？　彼女とは年も近いし、お似合いよね……この間も、私じゃなくて御堂さんの方が良かったんじゃない？
@ENG:

@IDX:26979
@OFF:0x1548
@SPK:[\protag]
@JPN:　よ、よしてくださいよ。本当にそんなんじゃないんですから。
@ENG:

@IDX:26981
@OFF:0x15c5
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ。そうやって否定するところがますます怪しいけど……まあいいわ。それより、本当に大丈夫なの？
@ENG:

@IDX:26984
@OFF:0x165d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。ちょっと疲れただけです。
@ENG:

@IDX:26986
@OFF:0x16c0
@SPK:［千草］
@JPN:　疲れただけ？　だったら……これをあげるわ。
@ENG:

@IDX:26989
@OFF:0x1740
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:26991
@OFF:0x1805
@SPK:［千草］
@JPN:　どうかしたの？　思い詰めたような顔しちゃって……。
@ENG:

@IDX:26994
@OFF:0x186f
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、いや、このまま欲求不満が溜まったら爆発しちゃいそうだなって……。
@ENG:

@IDX:26996
@OFF:0x1978
@SPK:［千草］
@JPN:　え？　爆発？
@ENG:

@IDX:26999
@OFF:0x19bc
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ！　ち、ちちち、違うんです！　その、あの……。
@ENG:

@IDX:27001
@OFF:0x1aa9
@SPK:［千草］
@JPN:　ごめんなさい。あなたがそんなに思い詰めてるなんて、知らなかったから……。
@ENG:

@IDX:27004
@OFF:0x1b29
@SPK:[\protag]
@JPN:　そそそ、そうじゃなくって、その……。
@ENG:

@IDX:27006
@OFF:0x1b92
@SPK:［千草］
@JPN:　爆発ってつまり……アレよね？　あなたが無理やり……そんなに溜まっていたなんて……。
@ENG:

@IDX:27009
@OFF:0x1c1c
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、あの、ですから、今のは言葉の綾と言うかなんと言うか……。
@ENG:

@IDX:27011
@OFF:0x1d15
@SPK:［千草］
@JPN:　……嬉しいわ……。
@ENG:

@IDX:27014
@OFF:0x1d5f
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………はい？
@ENG:

@IDX:27016
@OFF:0x1db2
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……いつか、爆発してくれるのよね？　今からその日が楽しみだわ。どんな風に爆発するのかしら……。
@ENG:

@IDX:27019
@OFF:0x1e4e
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと…………。
@ENG:

@IDX:27021
@OFF:0x1ea3
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、その前に身体を壊されちゃったら何にもならないのよね……それに、溜めすぎると終わるのも早いし……。
@ENG:

@IDX:27024
@OFF:0x1f41
@SPK:[\protag]
@JPN:　……副院長、聞こえてますか？
@ENG:

@IDX:27026
@OFF:0x1fa2
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、もちろん。いまさら取り消してくれなんて言われても、取り消してあげないわよ。
@ENG:

@IDX:27029
@OFF:0x202a
@SPK:[\protag]
@JPN:　本気……ですか？
@ENG:

@IDX:27031
@OFF:0x207f
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、どう思うの？
@ENG:

@IDX:27034
@OFF:0x20cb
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと……その……。
@ENG:

@IDX:27036
@OFF:0x219a
@SPK:［千草］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:27039
@OFF:0x21dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの…………。
@ENG:

@IDX:27041
@OFF:0x22a5
@SPK:［千草］
@JPN:　……もしかしてあなた、本気にしてたの？　バカねぇ。冗談に決まってるじゃない。犯されるのが楽しみだ……なんて本気で言うと思う？
@ENG:

@IDX:27044
@OFF:0x2359
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうですよね。冗談ですよね……ははは、はは。
@ENG:

@IDX:27046
@OFF:0x23ce
@SPK:［千草］
@JPN:　ふう。こんなこと本気にしちゃうなんて、まだまだ青いわね。
@ENG:

@IDX:27049
@OFF:0x243e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……普通は冗談でも言わないと思いますけど。
@ENG:

@IDX:27051
@OFF:0x2527
@SPK:［千草］
@JPN:　あら？　普通は……ってどういう意味かしら？
@ENG:

@IDX:27054
@OFF:0x2589
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、意味なんてありませんよ。
@ENG:

@IDX:27056
@OFF:0x2660
@SPK:［千草］
@JPN:　それにしては、妙に意味深よね？　まるで私が普通じゃないみたい。
@ENG:

@IDX:27059
@OFF:0x26d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そこまでは言いませんけど……。
@ENG:

@IDX:27061
@OFF:0x2739
@SPK:［千草］
@JPN:　そこまで？　じゃあ、どこまでのつもりだったの？
@ENG:

@IDX:27064
@OFF:0x279f
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それは……。
@ENG:

@IDX:27066
@OFF:0x286e
@SPK:［千草］
@JPN:　……あなたって結構意地悪なのね？　さっきの仕返し？
@ENG:

@IDX:27069
@OFF:0x28d8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もしかして、怒ってますか？
@ENG:

@IDX:27071
@OFF:0x293b
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、怒ってるわよ。仕返しなんて、酷いじゃない。
@ENG:

@IDX:27074
@OFF:0x29a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの……すみませんでした。調子に乗ってしまって……。
@ENG:

@IDX:27076
@OFF:0x2a20
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぅん……
@ENG:

@IDX:27077
@OFF:0x2abe
@SPK:
@JPN:まあいいわ。随分と疲れてるみたいだし……今日のところは大目に見てあげる。
@ENG:

@IDX:27080
@OFF:0x2b3c
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみませんでした。
@ENG:

@IDX:27082
@OFF:0x2b93
@SPK:［千草］
@JPN:　いいのよ……はい。これ、飲んでみて。
@ENG:

@IDX:27085
@OFF:0x2bef
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何ですか？　その青い錠剤は？
@ENG:

@IDX:27087
@OFF:0x2c54
@SPK:［千草］
@JPN:　栄養剤よ……気休めにしかならないけど、３錠まとめて飲めば多少は効くはずだから。あなた、今にも倒れそうなくらい顔色が悪いわよ？
@ENG:

@IDX:27090
@OFF:0x2d08
@SPK:[\protag]
@JPN:　大丈夫なんですか？
@ENG:

@IDX:27092
@OFF:0x2dd9
@SPK:［千草］
@JPN:　大丈夫って、何が？
@ENG:

@IDX:27095
@OFF:0x2e23
@SPK:[\protag]
@JPN:　その薬ですよ。この間の精神安定剤……安定っていうより……逆に興奮しちゃったような気がするんですが……。
@ENG:

@IDX:27097
@OFF:0x2f44
@SPK:［千草］
@JPN:　あら……フフフ。興奮したのは薬のせい？
@ENG:

@IDX:27100
@OFF:0x2fa2
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いや……まあ、そう言えばそうですね。
@ENG:

@IDX:27102
@OFF:0x3085
@SPK:［千草］
@JPN:　心配しなくても大丈夫よ。私も毎日６錠飲んでるけど、別に何ともないもの……安心した？
@ENG:

@IDX:27105
@OFF:0x310f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ……。
@ENG:

@IDX:27107
@OFF:0x3164
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、これ……水なしでも飲めるけど、噛むのだけはやめておきなさい。凄く苦いから。
@ENG:

@IDX:27110
@OFF:0x31ee
@SPK:[\protag]
@JPN:　……苦いんですか？
@ENG:

@IDX:27112
@OFF:0x3245
@SPK:［千草］
@JPN:　『良薬口に苦し』って言うでしょ？　大丈夫、安全性は私が保証するから、安心して飲みなさい。
@ENG:

@IDX:27113
@OFF:0x32cf
@SPK:
@JPN:　そう言われても、やはり抵抗がある。
@ENG:

@IDX:27114
@OFF:0x3301
@SPK:
@JPN:　医者を目指す人間ともあろう者がこんなことを言う　のはどうかと思うが、いくら安全だと言われても、　薬には何らかの副作用がつきものだ。
@ENG:

@IDX:27115
@OFF:0x3393
@SPK:
@JPN:　顔色が悪いというだけで薬に頼るのはどうかと思う　のだが……。
@ENG:

@IDX:27116
@OFF:0x33f3
@SPK:
@JPN:薬を飲む
@ENG:

@IDX:27117
@OFF:0x3402
@SPK:
@JPN:飲んだフリだけする
@ENG:

@IDX:27118
@OFF:0x345f
@SPK:
@JPN:　何を考えているんだ、僕は……。
@ENG:

@IDX:27119
@OFF:0x348d
@SPK:
@JPN:　副院長が飲めと言うのだから、実際それだけ顔色が　悪いのだろう。
@ENG:

@IDX:27120
@OFF:0x34db
@SPK:
@JPN:　そもそも医者になろうという人間が、医者の診断を　信用できなくてどうするんだ。
@ENG:

@IDX:27121
@OFF:0x3537
@SPK:
@JPN:　ましてや副院長は、僕の身体を心配してくれている　のに……。
@ENG:

@IDX:27124
@OFF:0x35bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃあ、遠慮なくいただきます。
@ENG:

@IDX:27126
@OFF:0x3624
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、どうぞ……どう？
@ENG:

@IDX:27129
@OFF:0x3672
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうって、そんなにすぐ効果が出るんですか？　別になんともありませんけど……。
@ENG:

@IDX:27131
@OFF:0x3703
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、そう言えばそうね。
@ENG:

@IDX:27134
@OFF:0x3755
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも噛んだら苦いってわりに、結構甘いんですね？
@ENG:

@IDX:27136
@OFF:0x37c8
@SPK:［千草］
@JPN:　糖衣錠だもの、当たり前でしょう？　口に残しておけばすぐに苦くなるわ。
@ENG:

@IDX:27139
@OFF:0x3844
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなこと、試したくもないですよ。
@ENG:

@IDX:27141
@OFF:0x3921
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、本当に顔色が悪いわね。今日はアレをしない方がいいと思うけど……それでいい？
@ENG:

@IDX:27144
@OFF:0x39a9
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、当たり前です。こんなところじゃ、いつ御堂さんが来るか分かりませんから。
@ENG:

@IDX:27146
@OFF:0x3aae
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ、それもそうね。じゃ、私はもう行くわ。お大事にね。
@ENG:

@IDX:27147
@OFF:0x3b3c
@SPK:
@JPN:　ハイヒールの硬い靴音が、ゆっくりとドアの前から　遠ざかっていく。
@ENG:

@IDX:27148
@OFF:0x3b8c
@SPK:
@JPN:　これで、また一人になった。
@ENG:

@IDX:27149
@OFF:0x3bb6
@SPK:
@JPN:　副院長が来る前は感じなかった孤独が、急に部屋の　中を満たしていく。
@ENG:

@IDX:27152
@OFF:0x3c51
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃあ、遠慮なくいただきます。
@ENG:

@IDX:27154
@OFF:0x3cb8
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、どうぞ……どう？
@ENG:

@IDX:27157
@OFF:0x3d06
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうって、そんなにすぐ効果が出るんですか？　別になんともありませんけど……。
@ENG:

@IDX:27159
@OFF:0x3d97
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ、そう言えばそうね。
@ENG:

@IDX:27162
@OFF:0x3de9
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも噛んだら苦いってわりに、結構甘いんですね？
@ENG:

@IDX:27164
@OFF:0x3e5c
@SPK:［千草］
@JPN:　糖衣錠だもの、当たり前でしょう？　口に残しておけばすぐに苦くなるわ。
@ENG:

@IDX:27167
@OFF:0x3ed8
@SPK:[\protag]
@JPN:　……どれくらい苦いんですか？
@ENG:

@IDX:27169
@OFF:0x3f39
@SPK:［千草］
@JPN:　気になる？　そうね……苦瓜って食べたことある？
@ENG:

@IDX:27172
@OFF:0x3f9f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、ゴーヤーのことですよね？
@ENG:

@IDX:27174
@OFF:0x4002
@SPK:［千草］
@JPN:　そう、それ。あれを１０本、生で食べたくらい……そう言えば大体分かるかしら？
@ENG:

@IDX:27177
@OFF:0x4084
@SPK:[\protag]
@JPN:　それは……凄そうですね。
@ENG:

@IDX:27179
@OFF:0x40e1
@SPK:［千草］
@JPN:　まあ、飲み込んじゃったのなら関係ないけどね。じゃあ、私はそろそろ行くわ。
@ENG:

@IDX:27180
@OFF:0x417b
@SPK:
@JPN:　ハイヒールの硬い靴音が、ゆっくりとドアの前から　遠ざかっていく。
@ENG:

@IDX:27181
@OFF:0x41cb
@SPK:
@JPN:　その音を聞きながら、洗面台へと走った。
@ENG:

@IDX:27182
@OFF:0x4211
@SPK:
@JPN:　本当に苦い……。
@ENG:

@IDX:27183
@OFF:0x4231
@SPK:
@JPN:　副院長の言葉がウソでも誇張でもないことを、口に　広がる苦さが教えてくれた。
@ENG:

@IDX:27184
@OFF:0x428b
@SPK:
@JPN:　錠剤を吐き出すと、何度も何度も口をゆすぐ。
@ENG:

@IDX:27185
@OFF:0x42d9
@SPK:
@JPN:　１０回以上口をゆすぎ続け、ようやく苦みが薄れて　きた。
@ENG:

@IDX:27186
@OFF:0x431f
@SPK:
@JPN:　まだ苦みは残っているが、最初の頃に比べればまだ　我慢できないことはない。
@ENG:

@IDX:27187
@OFF:0x4377
@SPK:
@JPN:　これが本当に栄養剤か？
@ENG:

@IDX:27188
@OFF:0x439d
@SPK:
@JPN:　一体どんな栄養素が含まれているのか、皆目見当も　つかない。
@ENG:

@IDX:27189
@OFF:0x4421
@SPK:
@JPN:　……何だ？
@ENG:

@IDX:27190
@OFF:0x443b
@SPK:
@JPN:　ふと視線を床に落とすと、さっきまで副院長のいた　辺りに紙切れが落ちているのに気がついた。
@ENG:

@IDX:27191
@OFF:0x44b7
@SPK:
@JPN:　……いや、紙切れじゃない。
@ENG:

@IDX:27192
@OFF:0x4550
@SPK:
@JPN:　僅かに変色した写真……。
@ENG:

@IDX:27193
@OFF:0x4578
@SPK:
@JPN:　そこには一組の男女が、幸せそうに微笑み合う姿が　写っていた。
@ENG:

@IDX:27194
@OFF:0x45d4
@SPK:
@JPN:　女性の方は副院長。
@ENG:

@IDX:27195
@OFF:0x45f6
@SPK:
@JPN:　今の彼女からは想像もできないような、可愛らしい　笑みを浮かべている。
@ENG:

@IDX:27196
@OFF:0x464a
@SPK:
@JPN:　僕の知っているイメージとは多少噛み合わないが、　副院長本人であることは間違いない。
@ENG:

@IDX:27197
@OFF:0x46c7
@SPK:
@JPN:　この隣りの男は……？
@ENG:

@IDX:27198
@OFF:0x46eb
@SPK:
@JPN:　白衣を着ているところを見ると、おそらく医者なの　だろうが……。
@ENG:

@IDX:27199
@OFF:0x4739
@SPK:
@JPN:　やはり会ったことのない顔だ。
@ENG:

@IDX:27200
@OFF:0x4783
@SPK:
@JPN:　男の方は……昨夜の死体にそっくりだ。
@ENG:

@IDX:27201
@OFF:0x47b7
@SPK:
@JPN:　写真に写る副院長の笑みも、昨夜死体に向けていた　ものと同じ……。
@ENG:

@IDX:27202
@OFF:0x4807
@SPK:
@JPN:　ではあの死体は、やはり恋人だったのだろう。
@ENG:

@IDX:27203
@OFF:0x4841
@SPK:
@JPN:　死して後も、あれほど想われるとは……。
@ENG:

@IDX:27204
@OFF:0x4877
@SPK:
@JPN:　同じ男として、羨ましい限りだ。
@ENG:

@IDX:27205
@OFF:0x48b5
@SPK:
@JPN:　裏を見ると、『互いの成功を祈って……』と書いて　ある。
@ENG:

@IDX:27206
@OFF:0x48fb
@SPK:
@JPN:　この写真は、副院長に返した方が良さそうだ。
@ENG:

@IDX:27207
@OFF:0x4935
@SPK:
@JPN:　写真をバッグのポケットにしまうと、時計に視線を　送った。
@ENG:

@IDX:27208
@OFF:0x4a8d
@SPK:
@JPN:　もうこんな時間か……。
@ENG:

@IDX:27209
@OFF:0x4ab3
@SPK:
@JPN:　気がつけば、そろそろ９時になろうとしている。
@ENG:

@IDX:27210
@OFF:0x4aef
@SPK:
@JPN:　９時になっても御堂さんが来なかったら、着替えて　ナースステーションに行ってみよう。
@ENG:

@IDX:27212
@OFF:0x4baa
@SPK:［女の声］
@JPN:　あっ！　やっぱりいた！
@ENG:

@IDX:27215
@OFF:0x4c96
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、真魚か……御堂さんは？
@ENG:

@IDX:27217
@OFF:0x4cf7
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩？　多分来ないんじゃないかな？
@ENG:

@IDX:27220
@OFF:0x4d51
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だそりゃ。じゃあ、ミーティングはどうするんだ？　真魚がやるのか？
@ENG:

@IDX:27222
@OFF:0x4dd8
@SPK:［真魚］
@JPN:　私？　んー……面白いかもしれないけど、今日はやめておく。だって必要ないんだもん。
@ENG:

@IDX:27225
@OFF:0x4e60
@SPK:[\protag]
@JPN:　必要ないんだもんって……それじゃあ、仕事はどうするんだ？ミーティングなしでやれってか？
@ENG:

@IDX:27227
@OFF:0x4f75
@SPK:［真魚］
@JPN:　……あのさ、怒らない？
@ENG:

@IDX:27230
@OFF:0x4fc3
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だよ、急に改まって……気持ち悪いな。
@ENG:

@IDX:27232
@OFF:0x502e
@SPK:［真魚］
@JPN:　だから……怒らない？
@ENG:

@IDX:27235
@OFF:0x507a
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分かった。怒らないから言ってみな。
@ENG:

@IDX:27237
@OFF:0x50e5
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、あのね……仕事、中止になっちゃった。
@ENG:

@IDX:27240
@OFF:0x5147
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうか。
@ENG:

@IDX:27242
@OFF:0x5212
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうかって……怒ってないの？
@ENG:

@IDX:27245
@OFF:0x5266
@SPK:[\protag]
@JPN:　……怒ってるに決まってるだろう……大体、何でお前が言いに来るんだ？　御堂さんはどうしたんだよ？
@ENG:

@IDX:27247
@OFF:0x5383
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、それはほら、夜にも仕事があるって伝えたの、私でしょ？だから中止の連絡も私がした方がいいって……。
@ENG:

@IDX:27250
@OFF:0x541f
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんが言ったのか？
@ENG:

@IDX:27252
@OFF:0x5485
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ううん、私が勝手に……それにさ、なんか先輩も忙しそうだったし……。
@ENG:

@IDX:27254
@OFF:0x5520
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ううん、私から先輩に言ったの……それに、なんか先輩も忙しそうだったし……。
@ENG:

@IDX:27257
@OFF:0x55a6
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、その挙げ句に連絡するのをすっかり忘れていたと。
@ENG:

@IDX:27259
@OFF:0x561d
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ごめん。
@ENG:

@IDX:27262
@OFF:0x5661
@SPK:[\protag]
@JPN:　まったく、冗談じゃないよ……。
@ENG:

@IDX:27264
@OFF:0x56c4
@SPK:［真魚］
@JPN:　ごめんなさい……。
@ENG:

@IDX:27267
@OFF:0x570e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もういいよ。真魚に謝られたからって時間が戻るわけじゃないからな。
@ENG:

@IDX:27269
@OFF:0x5797
@SPK:［真魚］
@JPN:　でも、怒ってる……でしょ？
@ENG:

@IDX:27272
@OFF:0x57e9
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。でも、中止かもしれないって思ってたからな。
@ENG:

@IDX:27274
@OFF:0x585e
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ……中止かもって思ったのに、それでも待ってたの？　何で？
@ENG:

@IDX:27277
@OFF:0x58d4
@SPK:[\protag]
@JPN:　何でって……勝手に帰ったりしたら、仕事が中止じゃなかった場合、僕が逃げ出したことになっちゃうだろ。
@ENG:

@IDX:27279
@OFF:0x59f1
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、待ってたのはきみの意志だよね？
@ENG:

@IDX:27282
@OFF:0x5a4f
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ……そうなるかな？
@ENG:

@IDX:27284
@OFF:0x5b20
@SPK:［真魚］
@JPN:　なんだ、心配して損しちゃった。私のせいじゃないじゃん。
@ENG:

@IDX:27287
@OFF:0x5b8e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あのなあ……連絡が早ければ、もっと早く帰れたんだぞ。
@ENG:

@IDX:27289
@OFF:0x5c81
@SPK:［真魚］
@JPN:　うっ……わ、分かってるわよ……。
@ENG:

@IDX:27292
@OFF:0x5cd9
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあいい。じゃあ、着替えるから出てくれないか？
@ENG:

@IDX:27294
@OFF:0x5dc2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、分かった……あ、外で待ってるから。
@ENG:

@IDX:27297
@OFF:0x5e44
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:27298
@OFF:0x5e82
@SPK:
@JPN:　……なぜ外で待つ必要があるのだろう？
@ENG:

@IDX:27299
@OFF:0x5eb6
@SPK:
@JPN:　仕事が中止になったと伝えたら、それでいいのでは　ないか？
@ENG:

@IDX:27300
@OFF:0x5efe
@SPK:
@JPN:　それ以外にも、話があるのだろうか？
@ENG:

@IDX:27302
@OFF:0x6096
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、きたきた。遅いよ！
@ENG:

@IDX:27305
@OFF:0x60ec
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当に待ってたのか？　何やってるんだよ？
@ENG:

@IDX:27307
@OFF:0x61d3
@SPK:［真魚］
@JPN:　だって……ほら、待たせちゃったのは事実だから……さ。
@ENG:

@IDX:27310
@OFF:0x623f
@SPK:[\protag]
@JPN:　事実だから……何だよ？
@ENG:

@IDX:27312
@OFF:0x6310
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっと……良かったらさ、コーヒーでも飲まない？　自販機のやつだけど、ごちそうするよ。
@ENG:

@IDX:27315
@OFF:0x639c
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、そういうことか。それならそうと……
@ENG:

@IDX:27316
@OFF:0x63ec
@SPK:
@JPN:……？
@ENG:

@IDX:27317
@OFF:0x6426
@SPK:
@JPN:　……音が聞こえる。
@ENG:

@IDX:27318
@OFF:0x6448
@SPK:
@JPN:　低い唸り声のような音……。
@ENG:

@IDX:27319
@OFF:0x6472
@SPK:
@JPN:　それが、微かに耳に届いている。
@ENG:

@IDX:27321
@OFF:0x6559
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ねえ、どうしたの？
@ENG:

@IDX:27324
@OFF:0x65a7
@SPK:[\protag]
@JPN:　シッ！　変な音が聞こえないか？
@ENG:

@IDX:27326
@OFF:0x660a
@SPK:［真魚］
@JPN:　へ、変な音って……？
@ENG:

@IDX:27329
@OFF:0x6656
@SPK:[\protag]
@JPN:　こう、獣の唸り声みたいな……。
@ENG:

@IDX:27331
@OFF:0x66b9
@SPK:［真魚］
@JPN:　……な、何も聞こえないよ？　空耳じゃないの？
@ENG:

@IDX:27334
@OFF:0x671d
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、そんなはずは……。
@ENG:

@IDX:27336
@OFF:0x67f0
@SPK:［真魚］
@JPN:　多分疲れてるんだよ……ロビーまで送ってあげるから、今日は早く帰って休んだ方がいいよ。コーヒーはまた今度にしてさ。
@ENG:

@IDX:27337
@OFF:0x6894
@SPK:
@JPN:　空耳？
@ENG:

@IDX:27338
@OFF:0x68aa
@SPK:
@JPN:　確かに、この音が現実だという確信はない。
@ENG:

@IDX:27339
@OFF:0x68e2
@SPK:
@JPN:　単なる変わった耳鳴りかもしれない……。
@ENG:

@IDX:27340
@OFF:0x6918
@SPK:
@JPN:　そう思ったからこそ、真魚にも確認した。
@ENG:

@IDX:27341
@OFF:0x695e
@SPK:
@JPN:　そして、この音は真魚には聞こえてないらしい。
@ENG:

@IDX:27342
@OFF:0x699a
@SPK:
@JPN:　僕にしか聞こえていない音……。
@ENG:

@IDX:27343
@OFF:0x69c8
@SPK:
@JPN:　真魚の言うように、疲れているから空耳が聞こえる　のか？
@ENG:

@IDX:27344
@OFF:0x6a28
@SPK:
@JPN:たぶん空耳だろう
@ENG:

@IDX:27345
@OFF:0x6a3f
@SPK:
@JPN:やっぱり気になる
@ENG:

@IDX:27347
@OFF:0x6ab9
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ、まだ気になるの？　言っとくけど、私には本当に聞こえないよ？
@ENG:

@IDX:27350
@OFF:0x6b31
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……だな。多分、空耳だ。
@ENG:

@IDX:27352
@OFF:0x6b9e
@SPK:［真魚］
@JPN:　でしょ？　もう、あんまり脅かさないでよ……幽霊とか言われたらどうしようって、ちょっと怖かったんだよ？
@ENG:

@IDX:27355
@OFF:0x6c3a
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、場所が場所だけに、あり得ない話じゃないからな。僕の仕事場に霊安室……なにが出ても不思議じゃない。
@ENG:

@IDX:27357
@OFF:0x6d5f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヤダ、やめてってば！　私、そういうのダメなんだから……。
@ENG:

@IDX:27360
@OFF:0x6dcf
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだったのか？　それにしちゃ、よく地下で見かけるような気がするけど……。
@ENG:

@IDX:27362
@OFF:0x6ed4
@SPK:［真魚］
@JPN:　地下が怖いんじゃないの！　幽霊が怖いんだってば！
@ENG:

@IDX:27365
@OFF:0x6f3c
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……そんなもんかねぇ。じゃあ、とっとと上にあがるか？
@ENG:

@IDX:27367
@OFF:0x7033
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……あの、途中まででいいから、一緒に行ってくれないかな？
@ENG:

@IDX:27370
@OFF:0x70ab
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、構わないよ。
@ENG:

@IDX:27372
@OFF:0x7102
@SPK:［真魚］
@JPN:　ありがと。じゃあ、もう行こうよ……。
@ENG:

@IDX:27373
@OFF:0x7166
@SPK:
@JPN:　そう言うと、真魚は僕の手を握って腕にしがみつく　ようにピッタリと身体を寄せてくる。
@ENG:

@IDX:27374
@OFF:0x71c8
@SPK:
@JPN:　よっぽど幽霊が苦手なのだろう。
@ENG:

@IDX:27375
@OFF:0x71f6
@SPK:
@JPN:　真魚の外見と相まって、子供のころ、お化け屋敷に　入った時のことを思い出した。
@ENG:

@IDX:27376
@OFF:0x7252
@SPK:
@JPN:　僕も、こうやって祖父の身体に張りつくようにして　コワイ思いを我慢したっけ……。
@ENG:

@IDX:27378
@OFF:0x7407
@SPK:［真魚］
@JPN:　……あー、怖かった。やっと一息つけるよ……。
@ENG:

@IDX:27381
@OFF:0x746b
@SPK:[\protag]
@JPN:　まったく……幽霊が怖くて、よく夜勤につけるな？
@ENG:

@IDX:27383
@OFF:0x7558
@SPK:［真魚］
@JPN:　いつもは平気だもん。最初はちょっと怖かったけど……でも、すぐに慣れたよ。
@ENG:

@IDX:27385
@OFF:0x765b
@SPK:［真魚］
@JPN:　さっきだって、きみがアレの話なんてしなきゃ……。
@ENG:

@IDX:27388
@OFF:0x76c3
@SPK:[\protag]
@JPN:　『アレ』って……幽霊のことか？
@ENG:

@IDX:27390
@OFF:0x77a0
@SPK:［真魚］
@JPN:　だからやめてってば！
@ENG:

@IDX:27393
@OFF:0x77ec
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ……どうする？　このままナースステーションまで送ってやろうか？
@ENG:

@IDX:27395
@OFF:0x78ed
@SPK:［真魚］
@JPN:　ありがと。でもいいよ。きみも疲れてるだろうし、一人で平気だから。
@ENG:

@IDX:27398
@OFF:0x7965
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか？
@ENG:

@IDX:27400
@OFF:0x7a28
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、ところでさ、そっちの手どしたの？　なんかバンソコ貼ってあるけど……。
@ENG:

@IDX:27403
@OFF:0x7aa8
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ……。
@ENG:

@IDX:27404
@OFF:0x7ae8
@SPK:
@JPN:　そう言えば、真魚に握られた手は、怪我した方の手　ではなかった。
@ENG:

@IDX:27405
@OFF:0x7b36
@SPK:
@JPN:　道理で痛くないはずだ。
@ENG:

@IDX:27406
@OFF:0x7b5c
@SPK:
@JPN:　部屋に戻ってから、一応、絆創膏を貼っておいたが　それを見て、真魚も逆側の手を握ったのだろう。
@ENG:

@IDX:27407
@OFF:0x7bc8
@SPK:
@JPN:　何気なく気遣ってくれたのか……。
@ENG:

@IDX:27409
@OFF:0x7cb5
@SPK:［真魚］
@JPN:　血が滲んできてるよ。結構深いんじゃないの？　その傷……。
@ENG:

@IDX:27412
@OFF:0x7d25
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いや、これは……。
@ENG:

@IDX:27414
@OFF:0x7df6
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ～。私が治療してあげよっか？
@ENG:

@IDX:27417
@OFF:0x7e56
@SPK:[\protag]
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:27418
@OFF:0x7e66
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:27419
@OFF:0x7e74
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:27420
@OFF:0x7e82
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:27421
@OFF:0x7e96
@SPK:
@JPN:いや、遠慮しておく。
@ENG:

@IDX:27423
@OFF:0x7f63
@SPK:［真魚］
@JPN:　何よ、その『間』は？　あ、もしかして私ができないと思ってるんでしょ！？　ひっどーい！　私だって看護婦なんだからね！
@ENG:

@IDX:27426
@OFF:0x800d
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、いや、そういうわけではなくて……。
@ENG:

@IDX:27428
@OFF:0x8078
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、どうして断るのよ？
@ENG:

@IDX:27431
@OFF:0x80ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………真魚。
@ENG:

@IDX:27433
@OFF:0x811d
@SPK:［真魚］
@JPN:　なによ？
@ENG:

@IDX:27436
@OFF:0x815d
@SPK:[\protag]
@JPN:　男には触れて欲しくない傷が存在するものなのだよ。
@ENG:

@IDX:27443
@OFF:0x83f7
@SPK:[\protag]
@JPN:　……頭も治療する？
@ENG:

@IDX:27444
@OFF:0x8449
@SPK:
@JPN:　……正直に言ったまでなのに、酷い扱いだ。
@ENG:

@IDX:27447
@OFF:0x84bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　……というわけだから、これのことは放っておいてくれ。こうやって絆創膏でも貼っておけば、そのうち治るだろ。
@ENG:

@IDX:27449
@OFF:0x85e0
@SPK:［真魚］
@JPN:　いまいち納得できないけど……。まあ、きみがそう言うんなら今日のところは勘弁しといてあげる。
@ENG:

@IDX:27452
@OFF:0x8672
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうしてくれるとありがたい。
@ENG:

@IDX:27454
@OFF:0x8749
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、私、もう行くね。
@ENG:

@IDX:27457
@OFF:0x8799
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。じゃあな。
@ENG:

@IDX:27459
@OFF:0x87ee
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。おやすみ……。
@ENG:

@IDX:27460
@OFF:0x8852
@SPK:
@JPN:　軽い足取りで、真魚が去っていく。
@ENG:

@IDX:27461
@OFF:0x8882
@SPK:
@JPN:　……そろそろ僕も帰ろう。
@ENG:

@IDX:27462
@OFF:0x88aa
@SPK:
@JPN:　散々待たされたせいで、仕事をしたのと変わらない　時間になっている。
@ENG:

@IDX:27463
@OFF:0x88fc
@SPK:
@JPN:　昼間寝たからいいようなものの……。
@ENG:

@IDX:27465
@OFF:0x8983
@SPK:［女の声］
@JPN:　こんな夜遅くに……どうされたんですか？
@ENG:

@IDX:27468
@OFF:0x8a66
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれ？　御堂さん……忙しいんじゃなかったんですか？
@ENG:

@IDX:27470
@OFF:0x8b4f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　ええ……でも、なぜそれを？　それに、その荷物……。
@ENG:

@IDX:27473
@OFF:0x8bbf
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、これ？　着替えです。
@ENG:

@IDX:27475
@OFF:0x8c1e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　着替え？
@ENG:

@IDX:27478
@OFF:0x8c5e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、仕事の時の……。
@ENG:

@IDX:27480
@OFF:0x8d33
@SPK:［悠紀］
@JPN:　仕事？　……お仕事あったんですか？
@ENG:

@IDX:27483
@OFF:0x8d8d
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あったんですかって……知らなかったんですか？　中止になったことも？
@ENG:

@IDX:27485
@OFF:0x8e90
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え、ええ。そんな連絡は受けてません……。そんなこと誰から聞いたんですか？
@ENG:

@IDX:27488
@OFF:0x8f10
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚から……朝の仕事の後、真魚が更衣室に来たんです。
@ENG:

@IDX:27490
@OFF:0x8f89
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……でも、中止になったならなぜ病院に？　それもこんな時間に……。
@ENG:

@IDX:27493
@OFF:0x900b
@SPK:[\protag]
@JPN:　連絡がなかったんです。真魚のヤツ、こんな時間まで忘れてたみたいで……。
@ENG:

@IDX:27495
@OFF:0x9110
@SPK:［悠紀］
@JPN:　申し訳ありません……。
@ENG:

@IDX:27498
@OFF:0x915e
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんのせいじゃないですよ。それに、もう気にしてませんから。
@ENG:

@IDX:27500
@OFF:0x9257
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、怒ってるんじゃないんですか？　こんな時間まで連絡もしないで……。
@ENG:

@IDX:27503
@OFF:0x92d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　そりゃ、少しは……。でも、真魚にも謝られましたから。もう充分ですよ。
@ENG:

@IDX:27506
@OFF:0x9361
@SPK:[\protag]
@JPN:　あれ？　御堂さん……忙しいんじゃなかったんですか？
@ENG:

@IDX:27508
@OFF:0x93d8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、つい先程まで……。それより、仕事は中止になったはずでは？
@ENG:

@IDX:27511
@OFF:0x944e
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。そうですけど。
@ENG:

@IDX:27513
@OFF:0x94ab
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それなら、なぜこんな時間に病院に？
@ENG:

@IDX:27516
@OFF:0x9505
@SPK:[\protag]
@JPN:　は？　いや……ちょっと連絡が遅れたもので……。
@ENG:

@IDX:27518
@OFF:0x95ee
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ちょっと……ですか…………。
@ENG:

@IDX:27521
@OFF:0x9646
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何か？
@ENG:

@IDX:27523
@OFF:0x9695
@SPK:［悠紀］
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:27526
@OFF:0x96db
@SPK:[\protag]
@JPN:　何ですか？　その妙な沈黙は……。
@ENG:

@IDX:27528
@OFF:0x9740
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……いえ……別に……。
@ENG:

@IDX:27531
@OFF:0x978e
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんか嫌な予感がしますね……。
@ENG:

@IDX:27533
@OFF:0x97f1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんなことは……ないと思います……けど？
@ENG:

@IDX:27536
@OFF:0x9851
@SPK:[\protag]
@JPN:　……参考までに聞いておきたいんですけど、御堂さんが中止になったって知ったのいつですか？
@ENG:

@IDX:27538
@OFF:0x9966
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:27541
@OFF:0x99a8
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん？
@ENG:

@IDX:27543
@OFF:0x99f7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……お昼です。
@ENG:

@IDX:27546
@OFF:0x9a3d
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ！？
@ENG:

@IDX:27548
@OFF:0x9a8a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　昼休みごろに真魚ちゃんから聞いて……。
@ENG:

@IDX:27551
@OFF:0x9ae8
@SPK:[\protag]
@JPN:　昼休み！？　じゃあ、お昼には分かってたんですか？
@ENG:

@IDX:27553
@OFF:0x9bd3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい！！
@ENG:

@IDX:27556
@OFF:0x9c1b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あいつはぁ……！
@ENG:

@IDX:27558
@OFF:0x9c74
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本当に、ごめんなさい！！
@ENG:

@IDX:27561
@OFF:0x9cc4
@SPK:[\protag]
@JPN:　クソ！　昼に分かってて、なんで連絡が夜の９時なんだよ！
@ENG:

@IDX:27563
@OFF:0x9d3f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい！　私がちゃんと確認すれば良かったんです……真魚ちゃんが自分で連絡するって言ってたから、てっきり……。
@ENG:

@IDX:27566
@OFF:0x9de9
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:27568
@OFF:0x9eb2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本当に……ごめんなさい……。
@ENG:

@IDX:27571
@OFF:0x9f06
@SPK:[\protag]
@JPN:　……っ！　……はぁ。もういいですよ。
@ENG:

@IDX:27573
@OFF:0x9fe5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……え？　あの、もういいって……。
@ENG:

@IDX:27576
@OFF:0xa03f
@SPK:[\protag]
@JPN:　色々と文句はあったんですが、考えているうちにどうでも良くなっちゃって……それに、ここに真魚はいないから。いない場所で言うのも空しいだけです。
@ENG:

@IDX:27578
@OFF:0xa110
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、そんなに簡単に……。
@ENG:

@IDX:27581
@OFF:0xa162
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいんです。ここで御堂さんに当たり散らしたところで何も解決しませんし、それに……そんなことしたら御堂さんも僕も気分が悪くなるだけです。
@ENG:

@IDX:27583
@OFF:0xa2a3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　優しいんですね……普通なら、もっと怒鳴り散らすのに……。
@ENG:

@IDX:27586
@OFF:0xa313
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことないです。今日はたまたま虫の居所が良かっただけですよ。
@ENG:

@IDX:27587
@OFF:0xa394
@SPK:
@JPN:　本当に、もう怒っていない。
@ENG:

@IDX:27588
@OFF:0xa3be
@SPK:
@JPN:　真魚には一応謝ってもらったし、僕自身が、元来、　あまり怒りが長続きしない方だということもある。　
@ENG:

@IDX:27589
@OFF:0xa44c
@SPK:
@JPN:　本当は、まだ少し腹を立てている。
@ENG:

@IDX:27590
@OFF:0xa47c
@SPK:
@JPN:　だがその怒りは、真魚に対して向けるべきだ。
@ENG:

@IDX:27591
@OFF:0xa4b6
@SPK:
@JPN:　御堂さんに言っても八つ当たりに過ぎない。
@ENG:

@IDX:27592
@OFF:0xa4ee
@SPK:
@JPN:　せっかく打ち解け始めた関係を、水泡に帰す恐れも　ある。
@ENG:

@IDX:27593
@OFF:0xa534
@SPK:
@JPN:　……それにあんな表情をされたら、こちらが苛めて　いるように思えてしまう。
@ENG:

@IDX:27596
@OFF:0xa5e9
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、僕はこれで失礼します。
@ENG:

@IDX:27598
@OFF:0xa6c2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、ちょっと待ってください！
@ENG:

@IDX:27601
@OFF:0xa716
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何ですか？
@ENG:

@IDX:27603
@OFF:0xa7df
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの、手の傷……手当てしましょうか？
@ENG:

@IDX:27604
@OFF:0xa837
@SPK:
@JPN:　今度は御堂さんか……。
@ENG:

@IDX:27605
@OFF:0xa85d
@SPK:
@JPN:　しかし、どうして御堂さんといい真魚といい、人の　傷を治療したがるんだろう……？
@ENG:

@IDX:27606
@OFF:0xa8bb
@SPK:
@JPN:　……愚問か。彼女たちは看護婦だった……。
@ENG:

@IDX:27609
@OFF:0xa92f
@SPK:[\protag]
@JPN:　せっかくですけど……。
@ENG:

@IDX:27611
@OFF:0xa98a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　とにかく傷の手当てをしましょう。ナースステーションに救急箱がありますから。
@ENG:

@IDX:27614
@OFF:0xaa0c
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ、これくらいの傷なら自然に……。
@ENG:

@IDX:27616
@OFF:0xaaef
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ダメです。きちんと治療しないと雑菌が入ってしまいますよ？それにあなたの場合、仕事内容が特殊なんですから。
@ENG:

@IDX:27619
@OFF:0xab8f
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、仕事の時は、手袋しますし……。
@ENG:

@IDX:27621
@OFF:0xac6e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　遠慮しないでください。私、これでも看護婦なんですから。
@ENG:

@IDX:27622
@OFF:0xacd4
@SPK:
@JPN:　残念ながら今回は昼間の時のように逃げられそうに　ない。
@ENG:

@IDX:27623
@OFF:0xad1a
@SPK:
@JPN:　御堂さんも、今は忙しそうにはしていないし、声に　『なにがなんでも治療しますよ』というような迫力　がある。
@ENG:

@IDX:27624
@OFF:0xad92
@SPK:
@JPN:　……真魚に言ったみたいに『男には……』などとは　もう言いたくないし……。
@ENG:

@IDX:27625
@OFF:0xadea
@SPK:
@JPN:　仕方ない。後は野となれ山となれ……だ。
@ENG:

@IDX:27628
@OFF:0xae5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃあ、お願いします。
@ENG:

@IDX:27630
@OFF:0xaf31
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では、こちらへどうぞ。
@ENG:

@IDX:27631
@OFF:0xb018
@SPK:
@JPN:　夜のナースステーションに来るのは初めてだ。
@ENG:

@IDX:27632
@OFF:0xb052
@SPK:
@JPN:　昼間の慌ただしい雰囲気とは違い、驚くほど静かな　空間。
@ENG:

@IDX:27633
@OFF:0xb098
@SPK:
@JPN:　見れば待機している看護婦も、明らかに退屈そうに　している。
@ENG:

@IDX:27634
@OFF:0xb0f0
@SPK:
@JPN:　さっき別れたばかりの真魚の姿を、恐る恐る探して　みるが、幸いにも今はここにはいないようだ。
@ENG:

@IDX:27635
@OFF:0xb15a
@SPK:
@JPN:　真魚の申し出を断ったのに、御堂さんに治療される　のでは、あいつもいい気持ちはしないだろう。
@ENG:

@IDX:27636
@OFF:0xb1c4
@SPK:
@JPN:　……最悪、話がこじれて、この傷がついた経緯をも　追求されかねない。
@ENG:

@IDX:27637
@OFF:0xb216
@SPK:
@JPN:　それだけはごめん被りたい。
@ENG:

@IDX:27639
@OFF:0xb2ef
@SPK:［悠紀］
@JPN:　どうされました？
@ENG:

@IDX:27642
@OFF:0xb337
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、随分人が少ないんだな……と思って。
@ENG:

@IDX:27644
@OFF:0xb41a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですね。昼間は１０人以上いますが、夜間は半分になってしまいますから……。
@ENG:

@IDX:27647
@OFF:0xb49e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなんですか……。ところで真魚は？
@ENG:

@IDX:27649
@OFF:0xb507
@SPK:［悠紀］
@JPN:　真魚ちゃんですか？　真魚ちゃんなら、たぶん巡回に出ていると思いますけど……。
@ENG:

@IDX:27652
@OFF:0xb58b
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……。
@ENG:

@IDX:27654
@OFF:0xb5e0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　彼女がなにか？
@ENG:

@IDX:27657
@OFF:0xb626
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……いや、姿が見えないから、どうしたのかなって……。
@ENG:

@IDX:27659
@OFF:0xb717
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、真魚ちゃん、可愛いですからね。
@ENG:

@IDX:27662
@OFF:0xb775
@SPK:[\protag]
@JPN:　ち、違いますよ！　ただあの目立つシッポが見えなかったから……それだけです。誤解しないでください。
@ENG:

@IDX:27664
@OFF:0xb81a
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスクス……分かりました。
@ENG:

@IDX:27665
@OFF:0xb8c8
@SPK:
@JPN:では、手当てしますから、こちらにいらしてください。
@ENG:

@IDX:27668
@OFF:0xb930
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……はい。
@ENG:

@IDX:27670
@OFF:0xba78
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……結構、深い傷ですね。相当痛むんじゃありませんか？
@ENG:

@IDX:27673
@OFF:0xbae4
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや……痛みはほとんど。ズキズキ疼くような感じはありますけど……。
@ENG:

@IDX:27675
@OFF:0xbb6b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……。消毒しますよ？
@ENG:

@IDX:27678
@OFF:0xbbc1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……っ！
@ENG:

@IDX:27680
@OFF:0xbcc7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ！　ご、ごめんなさい。染みましたか？
@ENG:

@IDX:27683
@OFF:0xbd25
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、ちょっと……でも一気にやっちゃってください。
@ENG:

@IDX:27685
@OFF:0xbe32
@SPK:［悠紀］
@JPN:　分かりました。
@ENG:

@IDX:27686
@OFF:0xbe85
@SPK:
@JPN:　頼んだ通り、御堂さんは傷の消毒を進める。
@ENG:

@IDX:27687
@OFF:0xbebd
@SPK:
@JPN:　……かなり染みる。
@ENG:

@IDX:27688
@OFF:0xbedf
@SPK:
@JPN:　シュワシュワとオキシドールが傷口を殺菌してゆく　のが、痛覚を通して分かる。
@ENG:

@IDX:27689
@OFF:0xbf39
@SPK:
@JPN:　……我ながら馬鹿なことをしたものだ。
@ENG:

@IDX:27690
@OFF:0xbf6d
@SPK:
@JPN:　この痛みは、結局、自業自得という奴だろう。
@ENG:

@IDX:27693
@OFF:0xbfe3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、まだですか……？
@ENG:

@IDX:27695
@OFF:0xc03c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　今終わりました。次は……化膿止めの軟膏ですね。
@ENG:

@IDX:27698
@OFF:0xc0a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……それは染みませんよね？
@ENG:

@IDX:27700
@OFF:0xc105
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、大丈夫です。それに、ガーゼに塗ってから貼りますから……痛くないはずですよ。
@ENG:

@IDX:27703
@OFF:0xc18d
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうですか。
@ENG:

@IDX:27705
@OFF:0xc29e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ところでこの傷、いったいどこで？
@ENG:

@IDX:27708
@OFF:0xc2fa
@SPK:[\protag]
@JPN:　それは…………。
@ENG:

@IDX:27710
@OFF:0xc34f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　言いたくありませんか？
@ENG:

@IDX:27713
@OFF:0xc39d
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:27715
@OFF:0xc3f0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:27718
@OFF:0xc436
@SPK:[\protag]
@JPN:　……実は、更衣室のロッカーを……その……殴ったら、当たりどころが悪かったみたいで……。
@ENG:

@IDX:27720
@OFF:0xc4d1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ロッカーを？　また、どうしてそんなことを……？
@ENG:

@IDX:27723
@OFF:0xc542
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんかムシャクシャしてて思わずって言うか……。
@ENG:

@IDX:27725
@OFF:0xc671
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……もしかして、今も……その……攻撃的な気分になっていますか？
@ENG:

@IDX:27728
@OFF:0xc6e7
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どうしてですか？
@ENG:

@IDX:27730
@OFF:0xc742
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……顔が赤いです。心拍も、こうして触っているだけで分かるくらい早い……。
@ENG:

@IDX:27732
@OFF:0xc7cf
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……それに喉も渇いてるんじゃないんですか？　さっきから、しきりに唾を飲み込んでます。
@ENG:

@IDX:27733
@OFF:0xc857
@SPK:
@JPN:　……全て当たっている。
@ENG:

@IDX:27734
@OFF:0xc87d
@SPK:
@JPN:　手当てが始まってから、どうも落ち着かない。
@ENG:

@IDX:27735
@OFF:0xc8b7
@SPK:
@JPN:　顔が熱く、鼓動が激しい。
@ENG:

@IDX:27736
@OFF:0xc8df
@SPK:
@JPN:　それに喉の渇きも、ずっと自覚していた。
@ENG:

@IDX:27737
@OFF:0xc925
@SPK:
@JPN:　しかも、御堂さんに気づかれていない……気づかれ　ないようにしていることがある。
@ENG:

@IDX:27738
@OFF:0xc983
@SPK:
@JPN:　……股間でいきり立つモノのこと。
@ENG:

@IDX:27739
@OFF:0xc9b3
@SPK:
@JPN:　なにゆえにコイツはこんなに元気なのか……。
@ENG:

@IDX:27742
@OFF:0xca29
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:27744
@OFF:0xca78
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それに……その……男の方って、興奮するとそういう風に……なるでしょう？
@ENG:

@IDX:27747
@OFF:0xcaf6
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ！　……こ、これはその……。どうしてでしょうね？あはははは……。
@ENG:

@IDX:27749
@OFF:0xcb83
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:27752
@OFF:0xcbc5
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、も、もしかするとあの薬のせいかも……。
@ENG:

@IDX:27754
@OFF:0xcc34
@SPK:［悠紀］
@JPN:　薬？
@ENG:

@IDX:27757
@OFF:0xcc70
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。さっき副院長に栄養剤だって渡された薬を飲んだんですよ。
@ENG:

@IDX:27759
@OFF:0xccf5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……精力剤の間違いじゃないですか？
@ENG:

@IDX:27762
@OFF:0xcd4f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ごめんなさい、変なモノ見せちゃって……。
@ENG:

@IDX:27764
@OFF:0xcdbc
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ……お下の世話とかで見慣れてますから……。
@ENG:

@IDX:27765
@OFF:0xce20
@SPK:
@JPN:　御堂さんの視線が、僕の下半身をちらっと見る。
@ENG:

@IDX:27766
@OFF:0xce5c
@SPK:
@JPN:　股間でいきり立つモノのことも気づかれていた。
@ENG:

@IDX:27767
@OFF:0xce98
@SPK:
@JPN:　……恥ずかしさで死んでしまいそうだ。
@ENG:

@IDX:27769
@OFF:0xcf15
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……それ以外にも、副院長先生からお薬をいただいてるんじゃありませんか？
@ENG:

@IDX:27772
@OFF:0xcf93
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。確か……精神安定剤ってヤツを……。
@ENG:

@IDX:27774
@OFF:0xd004
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そう……ですか……。
@ENG:

@IDX:27777
@OFF:0xd050
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、どうしてそんなことを？
@ENG:

@IDX:27779
@OFF:0xd0b1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……なんとなく……聞いてみただけです。
@ENG:

@IDX:27782
@OFF:0xd10f
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……そうですか……。
@ENG:

@IDX:27783
@OFF:0xd15b
@SPK:
@JPN:　御堂さんの答えに釈然としないものを感じつつも、　彼女に質問する余裕など、今の僕にはなかった。
@ENG:

@IDX:27784
@OFF:0xd1c7
@SPK:
@JPN:　ややもすれば、ますます膨張しそうになるモノを、　精神力で鎮めようと必死だったのだ。
@ENG:

@IDX:27785
@OFF:0xd229
@SPK:
@JPN:　御堂さんの前でこんな醜態を晒すとは……。
@ENG:

@IDX:27788
@OFF:0xd29a
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんかムシャクシャしてて思わずって言うか……。
@ENG:

@IDX:27790
@OFF:0xd30d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ダメですよ。ロッカーに八つ当たりなんかしちゃ。おまけに、それでこんな怪我してたら……。
@ENG:

@IDX:27793
@OFF:0xd39b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……面目ない。
@ENG:

@IDX:27794
@OFF:0xd3db
@SPK:
@JPN:　こうも優しくたしなめられると、きつく叱られた時　よりも、余計に罪悪感と反省の心が生まれる。
@ENG:

@IDX:27795
@OFF:0xd445
@SPK:
@JPN:　いくらイライラしていたとしても、アレはやり過ぎ　だった。
@ENG:

@IDX:27796
@OFF:0xd48d
@SPK:
@JPN:　御堂さんの細い指で包帯が巻かれてゆくのを見つめ　ながら、心の中でロッカーと自分の手に『ごめん』　と呟いた。
@ENG:

@IDX:27798
@OFF:0xd5e0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　終わりました……。
@ENG:

@IDX:27801
@OFF:0xd62a
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ありがとうございます。忙しいのに手当てしてもらって。
@ENG:

@IDX:27803
@OFF:0xd6a7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、いいんですよ。お礼みたいなものなんですから。
@ENG:

@IDX:27806
@OFF:0xd711
@SPK:[\protag]
@JPN:　お礼？　何の、ですか？　心当たりがないんですけど……。
@ENG:

@IDX:27808
@OFF:0xd78c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　副院長先生のこと、黙っててくれたから……。
@ENG:

@IDX:27811
@OFF:0xd7ee
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長の……？　ああ……あの霊安室の……。
@ENG:

@IDX:27813
@OFF:0xd85d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ……。
@ENG:

@IDX:27816
@OFF:0xd89f
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんな……お礼を言われるようなことじゃ……。それにほら、御堂さんとも約束しましたし……。
@ENG:

@IDX:27818
@OFF:0xd93c
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……ありがとうございます。あの……。
@ENG:

@IDX:27821
@OFF:0xd998
@SPK:[\protag]
@JPN:　……？　何ですか？
@ENG:

@IDX:27823
@OFF:0xd9ef
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……いいえ、やっぱりいいです。何でもありません。
@ENG:

@IDX:27826
@OFF:0xda57
@SPK:[\protag]
@JPN:　？　はあ……。
@ENG:

@IDX:27828
@OFF:0xdaaa
@SPK:［悠紀］
@JPN:　手の包帯、しばらくはそのままにしておいてくださいね。
@ENG:

@IDX:27831
@OFF:0xdb16
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。本当にありがとうございました。
@ENG:

@IDX:27833
@OFF:0xdb7f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　では、もう夜も遅いですし……。あっ、明日はいつも通り８時からですので……。
@ENG:

@IDX:27836
@OFF:0xdc01
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。では、お休みなさい。
@ENG:

@IDX:27838
@OFF:0xdc68
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい、お休みなさい。
@ENG:

@IDX:27839
@OFF:0xdd5e
@SPK:
@JPN:　包帯を見ながら、頬の筋肉を緩める。
@ENG:

@IDX:27840
@OFF:0xdd90
@SPK:
@JPN:　彼女の性格を象徴しているように、丁寧に巻かれた　包帯。
@ENG:

@IDX:27841
@OFF:0xddd6
@SPK:
@JPN:　御堂さんに手当てをしてもらった……それが、彼女　と親しくなれた証のようにも思える。
@ENG:

@IDX:27842
@OFF:0xde53
@SPK:
@JPN:　それとは逆に、副院長のくれた薬……。
@ENG:

@IDX:27843
@OFF:0xde87
@SPK:
@JPN:　あれは、一体何なのか？
@ENG:

@IDX:27844
@OFF:0xdead
@SPK:
@JPN:　栄養剤だと言っていたが、あんな効果があるなんて　聞いていない……。
@ENG:

@IDX:27845
@OFF:0xdeff
@SPK:
@JPN:　機会があれば、調べてみるのもいいかもしれない。　
@ENG:

@IDX:27846
@OFF:0xdf4d
@SPK:
@JPN:　……次第に、頭の中に靄がかかり始める。
@ENG:

@IDX:27847
@OFF:0xdf83
@SPK:
@JPN:　脳が休憩を欲し、全身に休むよう命令を下す。
@ENG:

@IDX:27848
@OFF:0xdfbd
@SPK:
@JPN:　布団の上で丸まり、毛布を抱えて目を閉じる。
@ENG:

@IDX:27849
@OFF:0xdff7
@SPK:
@JPN:　真っ白な包帯から微かに香る消毒薬のにおい。
@ENG:

@IDX:27850
@OFF:0xe031
@SPK:
@JPN:　それが、なぜか僕に穏やかな眠りをもたらすように　思えて、そのまま意識を落としていった……。
@ENG:

@IDX:27853
@OFF:0xe0e2
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、もう帰ります。明日はいつも通りでいいんですよね？
@ENG:

@IDX:27855
@OFF:0xe15f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、時間に変更はありません。
@ENG:

@IDX:27858
@OFF:0xe1b5
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか。では、失礼します。
@ENG:

@IDX:27860
@OFF:0xe218
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お休みなさい……。
@ENG:

@IDX:27861
@OFF:0xe30e
@SPK:
@JPN:　やっと部屋に戻ってこられた……。
@ENG:

@IDX:27862
@OFF:0xe33e
@SPK:
@JPN:　病院に向かってから、１時間以上過ぎている。
@ENG:

@IDX:27863
@OFF:0xe378
@SPK:
@JPN:　これでは仕事がある時と変わらない。
@ENG:

@IDX:27864
@OFF:0xe3c5
@SPK:
@JPN:　それもこれも、真魚のせいだ。
@ENG:

@IDX:27865
@OFF:0xe3f1
@SPK:
@JPN:　昼頃に中止が決定していたのなら、もう少し早くに　連絡すればいいものを……。
@ENG:

@IDX:27866
@OFF:0xe44b
@SPK:
@JPN:　忘れていたと言ってたが、あいつの頭はザルか？
@ENG:

@IDX:27867
@OFF:0xe495
@SPK:
@JPN:　……いや、待てよ。
@ENG:

@IDX:27868
@OFF:0xe4b7
@SPK:
@JPN:　そもそも御堂さんに聞かなかったら、昼には中止が　決まっていたなんて、僕は知らないままだった。
@ENG:

@IDX:27869
@OFF:0xe523
@SPK:
@JPN:　真魚は連絡を忘れたことは詫びたが、そんな重要な　ことはこれっぽっちも言っていなかった。
@ENG:

@IDX:27870
@OFF:0xe589
@SPK:
@JPN:　……ってことは真魚の奴、責任逃れに肝心なことを　誤魔化したな？
@ENG:

@IDX:27871
@OFF:0xe5e9
@SPK:
@JPN:　……判決。
@ENG:

@IDX:27872
@OFF:0xe603
@SPK:
@JPN:　情状酌量の余地なし。
@ENG:

@IDX:27873
@OFF:0xe627
@SPK:
@JPN:　今度真魚に会ったら文句の一つでも言ってやろう。　
@ENG:

@IDX:27874
@OFF:0xe677
@SPK:
@JPN:　したり顔で説教をする僕と、あたふたと弁解をする　真魚の絵が、頭に浮かぶ。
@ENG:

@IDX:27875
@OFF:0xe6cf
@SPK:
@JPN:　何だか滑稽な想像に、思わず笑いがこぼれた。
@ENG:

@IDX:27876
@OFF:0xe709
@SPK:
@JPN:　……どうも、本気で怒れそうにないな。
@ENG:

@IDX:27877
@OFF:0xe73d
@SPK:
@JPN:　呟きながら布団に横たわり、枕に顔を埋めた……。　
@ENG:

@IDX:27878
@OFF:0xe79b
@SPK:
@JPN:　……それにしても真魚のヤツ、御堂さんに何の話も　していないというのはどういう了見だ？
@ENG:

@IDX:27879
@OFF:0xe7ff
@SPK:
@JPN:　中止になったから良かったものの、もし仕事が予定　通りにあったらどうするつもりだったのだろう？
@ENG:

@IDX:27880
@OFF:0xe86b
@SPK:
@JPN:　まさか、ミーティングまでやるつもりだったんじゃ　あるまいな……。
@ENG:

@IDX:27881
@OFF:0xe8cb
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:27882
@OFF:0xe8e9
@SPK:
@JPN:　いや、あいつのことだ。やりかねん。
@ENG:

@IDX:27883
@OFF:0xe91b
@SPK:
@JPN:　一瞬、御堂さんの真似をして、妙に真面目くさって　ミーティングをする真魚の姿が脳裏に浮かぶ。
@ENG:

@IDX:27884
@OFF:0xe985
@SPK:
@JPN:　……それはそれで見てみたいような気もするが。
@ENG:

@IDX:27885
@OFF:0xe9d1
@SPK:
@JPN:　こんな馬鹿なことを考えられるのも、仕事をせずに　済んだおかげだろうか。
@ENG:

@IDX:27886
@OFF:0xea27
@SPK:
@JPN:　……何だかんだ言っても、僕は中止になったことを　喜んでいるのかもしれないな。
@ENG:

@IDX:27887
@OFF:0xea83
@SPK:
@JPN:　呟きながら布団に横たわり、枕に顔を埋めた……。　
@ENG:

@IDX:27889
@OFF:0xeb36
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ、どうするの？
@ENG:

@IDX:27892
@OFF:0xeb80
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうするって……音のこと？
@ENG:

@IDX:27894
@OFF:0xebdf
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうじゃなくて、ロビーまでつき添ってあげようか？
@ENG:

@IDX:27897
@OFF:0xec47
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいよ、そんなの。真魚にも仕事があるんだろ？　早く戻った方がいいぞ。
@ENG:

@IDX:27899
@OFF:0xecd0
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん。私、休憩中だから……。
@ENG:

@IDX:27902
@OFF:0xed26
@SPK:[\protag]
@JPN:　だったら、ナースステーションで休めよ。僕なら、一人で戻れるから。
@ENG:

@IDX:27904
@OFF:0xedab
@SPK:［真魚］
@JPN:　……分かった。じゃあ、ちゃんと部屋に戻るんだよ。
@ENG:

@IDX:27907
@OFF:0xee13
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。
@ENG:

@IDX:27908
@OFF:0xee5d
@SPK:
@JPN:　尻尾のようにピコピコ揺れる三つ編みを見送って、　密かにため息をつく。
@ENG:

@IDX:27909
@OFF:0xeec1
@SPK:
@JPN:　音のことは気になる。
@ENG:

@IDX:27910
@OFF:0xeee5
@SPK:
@JPN:　しかし、本当に空耳かもしれないのに、真魚にまで　つき合わせるのは酷だろう。
@ENG:

@IDX:27911
@OFF:0xef3f
@SPK:
@JPN:　その点僕一人なら、全て自分の責任だと割り切って　しまえる。
@ENG:

@IDX:27912
@OFF:0xeff0
@SPK:
@JPN:　全身の神経を耳に集中し、音の出所を探る。
@ENG:

@IDX:27913
@OFF:0xf028
@SPK:
@JPN:　随分遠い……。
@ENG:

@IDX:27914
@OFF:0xf046
@SPK:
@JPN:　少なくとも、地下でないことだけは確かだ。
@ENG:

@IDX:27915
@OFF:0xf07e
@SPK:
@JPN:　とすると……上か？
@ENG:

@IDX:27916
@OFF:0xf11c
@SPK:
@JPN:　病院の４階。
@ENG:

@IDX:27917
@OFF:0xf138
@SPK:
@JPN:　ここには大学の研究室や病院直轄の研究施設などが　ある。
@ENG:

@IDX:27918
@OFF:0xf17e
@SPK:
@JPN:　普段なら、絶対に近寄らない場所。
@ENG:

@IDX:27919
@OFF:0xf1ae
@SPK:
@JPN:　……音の出所を探っている内に、こんなところまで　来てしまった。
@ENG:

@IDX:27920
@OFF:0xf20c
@SPK:
@JPN:　だが、もう音は聞こえてこない。
@ENG:

@IDX:27921
@OFF:0xf23a
@SPK:
@JPN:　このフロアまで来た瞬間、何の前触れもなく消えて　しまった。
@ENG:

@IDX:27922
@OFF:0xf284
@SPK:
@JPN:　これではもう、音を辿ることはできない。
@ENG:

@IDX:27923
@OFF:0xf2c8
@SPK:
@JPN:　まあ、ここまで来れば、もう充分だろう。
@ENG:

@IDX:27924
@OFF:0xf2fe
@SPK:
@JPN:　音の正体は分からなかったが、推測はできる。
@ENG:

@IDX:27925
@OFF:0xf338
@SPK:
@JPN:　……電子機器の発する高周波、大型モーターの振動　音、何かのファンの回転音。
@ENG:

@IDX:27926
@OFF:0xf392
@SPK:
@JPN:　そういった実験機器の類が出す音。
@ENG:

@IDX:27927
@OFF:0xf3c2
@SPK:
@JPN:　そんなところではないか？
@ENG:

@IDX:27928
@OFF:0xf45e
@SPK:
@JPN:　その時、不意に研究室のドアが開いた。
@ENG:

@IDX:27929
@OFF:0xf492
@SPK:
@JPN:　こんな時間に、まだ人がいたのか？
@ENG:

@IDX:27930
@OFF:0xf4c2
@SPK:
@JPN:　……いや、さっきの音が実験機器の立てる音だった　とすれば、誰もいない方がおかしい。
@ENG:

@IDX:27931
@OFF:0xf524
@SPK:
@JPN:　だが、その部屋から姿を現したのは、思いも寄らぬ　人物だった。
@ENG:

@IDX:27934
@OFF:0xf616
@SPK:[\protag]
@JPN:　な……副院長！？　何でこんなところに……。
@ENG:

@IDX:27936
@OFF:0xf685
@SPK:［千草］
@JPN:　…………あなたは？
@ENG:

@IDX:27939
@OFF:0xf6cf
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　ああ、僕は変な物音が聞こえたから……。
@ENG:

@IDX:27941
@OFF:0xf740
@SPK:［千草］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:27944
@OFF:0xf782
@SPK:[\protag]
@JPN:　……あの……どうしたんですか？
@ENG:

@IDX:27945
@OFF:0xf7e2
@SPK:
@JPN:　……副院長の様子がおかしい。
@ENG:

@IDX:27946
@OFF:0xf80e
@SPK:
@JPN:　僕を見て、怯えたように後ずさる……。
@ENG:

@IDX:27947
@OFF:0xf842
@SPK:
@JPN:　普段なら彼女から声をかけてくるのに、こちらから　話しかけても返事をしようとしない。
@ENG:

@IDX:27950
@OFF:0xf8e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　一体、どうしたんですか？　さっきからなんか変ですよ？
@ENG:

@IDX:27952
@OFF:0xf959
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたは？　……あなたは……誰？
@ENG:

@IDX:27955
@OFF:0xf9b1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……はぁ？　何を言ってるんですか。僕は……。
@ENG:

@IDX:27957
@OFF:0xfa22
@SPK:［千草］
@JPN:　あなた、誰なの？　私の知らない人……聞いたことない声……あなた、誰？
@ENG:

@IDX:27960
@OFF:0xfa9e
@SPK:[\protag]
@JPN:　冗談はやめてくださいよ。
@ENG:

@IDX:27962
@OFF:0xfafb
@SPK:［千草］
@JPN:　イヤ……もう、許して……私、もう洗いたくないの……。
@ENG:

@IDX:27965
@OFF:0xfb67
@SPK:[\protag]
@JPN:　ど、どうしたんですか？　何かあったんですか？
@ENG:

@IDX:27967
@OFF:0xfc52
@SPK:［千草］
@JPN:　いや！　来ないで！　私、もうイヤなの……だから、だから、もうやめて！
@ENG:

@IDX:27970
@OFF:0xfcce
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長、落ち着いて！　僕を見てください！
@ENG:

@IDX:27972
@OFF:0xfd3b
@SPK:［千草］
@JPN:　イヤ、イヤ、イヤ……イヤァァァ！
@ENG:

@IDX:27973
@OFF:0xfdc1
@SPK:
@JPN:　……一瞬の出来事だった。
@ENG:

@IDX:27974
@OFF:0xfde9
@SPK:
@JPN:　体当たりするように副院長がぶつかってきた瞬間、　身体の中心に熱い衝撃が走る。
@ENG:

@IDX:27975
@OFF:0xfe57
@SPK:
@JPN:　見下ろすと、僕の胸からメスの柄が生えていた。
@ENG:

@IDX:27976
@OFF:0xfe93
@SPK:
@JPN:　そこから赤いシミが広がり、シャツを染めていく。　
@ENG:

@IDX:27978
@OFF:0xff1c
@SPK:［千草］
@JPN:　あ……あぁぁ……違うの……私、違うの……。
@ENG:

@IDX:27981
@OFF:0xff7e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふくい、んちょう……ゴホッ、ゴホッ……！
@ENG:

@IDX:27983
@OFF:0xffeb
@SPK:［千草］
@JPN:　ヒッ！？　イヤ、助けて……あぁぁぁ！
@ENG:

@IDX:27984
@OFF:0x1005f
@SPK:
@JPN:　……意識が……遠くなっていく……。
@ENG:

@IDX:27985
@OFF:0x10091
@SPK:
@JPN:　咳をするたび、口から血の塊を吐き出す。
@ENG:

@IDX:27986
@OFF:0x100c7
@SPK:
@JPN:　背にした壁の感触が曖昧になり、ずるずると身体が　崩れ落ちていく。
@ENG:

@IDX:27987
@OFF:0x10129
@SPK:
@JPN:　……もう、どうでも良くなってきた……。
@ENG:

@IDX:27988
@OFF:0x1015f
@SPK:
@JPN:　真っ赤に染まったシャツが、やけに重く感じる。
@ENG:

@IDX:27989
@OFF:0x1019b
@SPK:
@JPN:　いや、自分の腕すらも重くて持ち上げられない。
@ENG:

@IDX:27990
@OFF:0x101e9
@SPK:
@JPN:　ふく、いんちょう……。
@ENG:

@IDX:27991
@OFF:0x1020f
@SPK:
@JPN:　最後の力でそう呟くと、胸に刺さったメスの重みに　引かれるように、身体が前のめりに倒れた……。
@ENG:

@IDX:27993
@OFF:0x10474
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ、そろそろ上に戻ろうよ……。
@ENG:

@IDX:27996
@OFF:0x104cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや……やっぱり気になる。真魚はもう戻っていいよ。一人で見に行くから。
@ENG:

@IDX:27998
@OFF:0x105d1
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、そんなのダメだよ！！　もし患者さんに見つかったら警察呼ばれちゃうよ！？
@ENG:

@IDX:28001
@OFF:0x10653
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、このままじゃ気になってしょうがない……放っといたら寝られないよ。
@ENG:

@IDX:28003
@OFF:0x10754
@SPK:［真魚］
@JPN:　……分かった。もう止めない。
@ENG:

@IDX:28006
@OFF:0x107a8
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありがとう……そうそう、このことは副院長には内緒な？
@ENG:

@IDX:28008
@OFF:0x10821
@SPK:［真魚］
@JPN:　……違う。私も一緒についてく。
@ENG:

@IDX:28011
@OFF:0x10877
@SPK:[\protag]
@JPN:　な！？　それこそ、見られたらまずいんじゃないか？
@ENG:

@IDX:28013
@OFF:0x108ec
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみ一人じゃ、行かせらんないよ。行くんなら、私も行く。
@ENG:

@IDX:28016
@OFF:0x1095a
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………分かった。実を言うと、一人じゃ心細かったんだ。
@ENG:

@IDX:28018
@OFF:0x10a4b
@SPK:［真魚］
@JPN:　なら、行かなきゃいいのに……。
@ENG:

@IDX:28021
@OFF:0x10aa1
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、そう言うなよ……じゃ、行こうか？
@ENG:

@IDX:28023
@OFF:0x10b82
@SPK:［真魚］
@JPN:　行くって、どこに？
@ENG:

@IDX:28026
@OFF:0x10bcc
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだな……まず地下を出るか。音の発生源はこのフロアじゃないみたいだからな。
@ENG:

@IDX:28027
@OFF:0x10d05
@SPK:
@JPN:　病院の４階。
@ENG:

@IDX:28028
@OFF:0x10d21
@SPK:
@JPN:　ここには大学の研究室や病院直轄の研究施設などが　ある。
@ENG:

@IDX:28029
@OFF:0x10d67
@SPK:
@JPN:　普段なら、絶対に近寄らない場所。
@ENG:

@IDX:28030
@OFF:0x10d97
@SPK:
@JPN:　……音の出所を探っている内に、こんなところまで　来てしまった。
@ENG:

@IDX:28031
@OFF:0x10df5
@SPK:
@JPN:　だが、もう音は聞こえてこない。
@ENG:

@IDX:28032
@OFF:0x10e23
@SPK:
@JPN:　このフロアまで来た瞬間、何の前触れもなく消えて　しまった。
@ENG:

@IDX:28033
@OFF:0x10e6d
@SPK:
@JPN:　これではもう、音を辿ることはできない。
@ENG:

@IDX:28035
@OFF:0x10f52
@SPK:［真魚］
@JPN:　どうしたの？　急に立ち止まって……。
@ENG:

@IDX:28038
@OFF:0x10fae
@SPK:[\protag]
@JPN:　……音が消えたんだ……。
@ENG:

@IDX:28040
@OFF:0x11085
@SPK:［真魚］
@JPN:　消えた？　……本当に？
@ENG:

@IDX:28044
@OFF:0x1117d
@SPK:[\protag]
@JPN:どうした？
@ENG:

@IDX:28046
@OFF:0x111d2
@SPK:［真魚］
@JPN:　なぁんだ、そういうことだったんだ？　それならそうと、最初から言えばいいのに。
@ENG:

@IDX:28049
@OFF:0x11256
@SPK:[\protag]
@JPN:　何がそういうことなんだ？
@ENG:

@IDX:28051
@OFF:0x11329
@SPK:［真魚］
@JPN:　隠さなくてもいいよ。私と二人きりになりたかったんでしょ？しかも……こんな人気のない場所を選んで……もう、エッチなんだからぁ。
@ENG:

@IDX:28054
@OFF:0x113dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　へ？
@ENG:

@IDX:28056
@OFF:0x11426
@SPK:［真魚］
@JPN:　……最初っからおかしいと思ってたんだ。『音がする』なんて変なこと言い出して、私のこと連れ回すんだもん。なるほどね、青少年の迷えるリビドー、お姉さんにぶつけたいわけだ？
@ENG:

@IDX:28059
@OFF:0x11504
@SPK:[\protag]
@JPN:　な！？　ち、違う！　断じてそんなことは……。
@ENG:

@IDX:28061
@OFF:0x11575
@SPK:［真魚］
@JPN:　うんうん。きみの気持ち、しかと受け止めた！
@ENG:

@IDX:28062
@OFF:0x11633
@SPK:
@JPN:　と、言いたいところなんだけど……私、こういう回りくどいことされると萎えちゃうんだよね。
@ENG:

@IDX:28064
@OFF:0x11748
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヤリたいなら、もう少し強引にしてくれないかな？　その方が断然燃えるからさ。
@ENG:

@IDX:28065
@OFF:0x117cf
@SPK:
@JPN:　完全に誤解している。
@ENG:

@IDX:28066
@OFF:0x117f3
@SPK:
@JPN:　こんな人気のないところまで、音が聞こえるという　理由で来ているのだから、不審に思うのは当然かも　しれない。
@ENG:

@IDX:28067
@OFF:0x1186d
@SPK:
@JPN:　真魚を言葉巧みに連れ出したように見えても仕方が　ないだろう。
@ENG:

@IDX:28068
@OFF:0x118b9
@SPK:
@JPN:　だが、ついてくると言ったのは真魚の方だ。
@ENG:

@IDX:28069
@OFF:0x11901
@SPK:
@JPN:　そんな僕の困惑をよそに真魚は言葉を続ける。
@ENG:

@IDX:28070
@OFF:0x1193b
@SPK:
@JPN:　外見からは想像もできないが、聞いているこちらが　恥ずかしくなるほど淫らな言葉が、その唇から飛び　出す。
@ENG:

@IDX:28072
@OFF:0x119fa
@SPK:［真魚］
@JPN:　私も、セックスは嫌いじゃないから、お誘いは嬉しいけど……
@ENG:

@IDX:28073
@OFF:0x11ac6
@SPK:
@JPN:って、聞いてるの？
@ENG:

@IDX:28076
@OFF:0x11b0e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ん？　ああ、聞いてる聞いてる。
@ENG:

@IDX:28078
@OFF:0x11be7
@SPK:［真魚］
@JPN:　……なんか投げやりぃ……うら若き白衣の乙女をこんな場所に連れてきて、どうしてボーッとしてられるかなぁ？
@ENG:

@IDX:28081
@OFF:0x11c85
@SPK:[\protag]
@JPN:　ついてくるって言ったのは、真魚の方だろ？　そんな僕が無理に連れてきたみたいに……。
@ENG:

@IDX:28083
@OFF:0x11d92
@SPK:［真魚］
@JPN:　似たようなもんじゃん。
@ENG:

@IDX:28086
@OFF:0x11de0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ゼンッゼン、全く、断じて同じじゃない！
@ENG:

@IDX:28088
@OFF:0x11ec5
@SPK:［真魚］
@JPN:　ちょっと、ここ病院なんだよ？　少し静かにしてよ。
@ENG:

@IDX:28091
@OFF:0x11f2d
@SPK:[\protag]
@JPN:　くっ……。
@ENG:

@IDX:28093
@OFF:0x11f7e
@SPK:［女の声］
@JPN:　佐伯さんの言う通りよ。
@ENG:

@IDX:28095
@OFF:0x120fb
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、副院長先生！
@ENG:

@IDX:28097
@OFF:0x12150
@SPK:［千草］
@JPN:　二人揃って、夜のデート？　若いわね。
@ENG:

@IDX:28099
@OFF:0x122e5
@SPK:［真魚］
@JPN:　先生、聞いてよぉ……こいつったらさ、デリカシーの欠片もないんだよ？　私、本気で準備ＯＫだったのに……。
@ENG:

@IDX:28101
@OFF:0x124bc
@SPK:［千草］
@JPN:　あらあら、何を大きな声を出してるのかと思えば……ダメよ？女の子に恥を掻かせちゃ。
@ENG:

@IDX:28103
@OFF:0x12679
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほら、副院長先生も言ってるじゃない。
@ENG:

@IDX:28106
@OFF:0x126d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　だから、僕が連れてきたわけじゃ……。
@ENG:

@IDX:28108
@OFF:0x12866
@SPK:［真魚］
@JPN:　ね、こんな感じなんだよ？　酷いと思うでしょ？
@ENG:

@IDX:28110
@OFF:0x129ff
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね……でも佐伯さん、あなた勤務中なんじゃない？
@ENG:

@IDX:28112
@OFF:0x12ba2
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、そうだった！　じゃあ、私もう行くね！
@ENG:

@IDX:28114
@OFF:0x12c0f
@SPK:［千草］
@JPN:　あ、私もナースステーションに用があるから一緒に行くわ……じゃあ、お休みなさい。
@ENG:

@IDX:28115
@OFF:0x12ca5
@SPK:
@JPN:　……行ってしまった。
@ENG:

@IDX:28116
@OFF:0x12cc9
@SPK:
@JPN:　しかし真魚……ああいう性格だったのか？
@ENG:

@IDX:28117
@OFF:0x12cff
@SPK:
@JPN:　あんな明るい表情でセックス云々の話をするとは、　思ってもみなかった。
@ENG:

@IDX:28118
@OFF:0x12d53
@SPK:
@JPN:　真魚はエロスとは無縁に見えたのだが……。
@ENG:

@IDX:28120
@OFF:0x12de0
@SPK:［男の声］
@JPN:　君！　そんなところで何をしているのかね？
@ENG:

@IDX:28124
@OFF:0x12ed0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あなたは……？
@ENG:

@IDX:28126
@OFF:0x12f23
@SPK:［男性］
@JPN:　私はここの警備を任されている警備会社の者だ。君は、ここの研究員か何かかね？
@ENG:

@IDX:28129
@OFF:0x12fa5
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　いえ、違いますが……。
@ENG:

@IDX:28131
@OFF:0x13008
@SPK:［警備員］
@JPN:　ならば、なぜこんな所にいるのかね？　入院患者にも見えないが……。
@ENG:

@IDX:28134
@OFF:0x13080
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと、それは……あの、物音がして……。
@ENG:

@IDX:28136
@OFF:0x130ef
@SPK:［警備員］
@JPN:　物音がしたから侵入したのか？　その物音とやらも君が自分で出したんじゃないのかね？
@ENG:

@IDX:28139
@OFF:0x13177
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ、ちょっと僕の話も聞いてくださいよ。僕だって、ここの病院の職員です。決して怪しい者では……。
@ENG:

@IDX:28141
@OFF:0x1321e
@SPK:［警備員］
@JPN:　……怪しいな。身分証、出しなさい。
@ENG:

@IDX:28144
@OFF:0x13278
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　いえ、そんなものはもらってませんが……。
@ENG:

@IDX:28146
@OFF:0x132ed
@SPK:［警備員］
@JPN:　もらってない？　そんなはずないだろう。ますます怪しいな。ちょっと詰め所までつき合ってもらおうか？
@ENG:

@IDX:28149
@OFF:0x13385
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの、本当に職員なんです！　事情があって仕事の内容は説明できないんですけど……。
@ENG:

@IDX:28151
@OFF:0x13420
@SPK:［警備員］
@JPN:　説明できない仕事だと？　そんなものを信用しろと言うのか？ほら、こっちに来たまえ。
@ENG:

@IDX:28154
@OFF:0x134a8
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、待ってください……そうだ！！　副院長、副院長なら僕の身元を保証してくれますから……。
@ENG:

@IDX:28156
@OFF:0x13547
@SPK:［警備員］
@JPN:　副院長先生が？
@ENG:

@IDX:28159
@OFF:0x1358d
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。僕は副院長の命令で働いてるんです。
@ENG:

@IDX:28161
@OFF:0x13600
@SPK:［警備員］
@JPN:　……分かった。それじゃあ、副院長先生に確認してもらおう。副院長室に行くから、君が先に立って歩きなさい。
@ENG:

@IDX:28164
@OFF:0x1369e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……副院長なら、先程ナースステーションに行くと言ってましたが……。
@ENG:

@IDX:28166
@OFF:0x13729
@SPK:［警備員］
@JPN:　本当かね？　まさか副院長先生と顔を合わせたくなくて、嘘をついてるんじゃないだろうな？
@ENG:

@IDX:28169
@OFF:0x137b5
@SPK:[\protag]
@JPN:　ち、違いますよ！　それにナースステーションなら副院長がいなくても、看護婦の御堂さんか佐伯さんが僕の身元を保証してくれますから！
@ENG:

@IDX:28171
@OFF:0x1387a
@SPK:［警備員］
@JPN:　ふむ……少なくとも、その二人はいるんだな？
@ENG:

@IDX:28174
@OFF:0x138dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、いるはずです！
@ENG:

@IDX:28176
@OFF:0x13937
@SPK:［警備員］
@JPN:　分かった……一応念のため、君が前を歩きなさい。
@ENG:

@IDX:28179
@OFF:0x1399d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、いいですよ！
@ENG:

@IDX:28181
@OFF:0x13aaf
@SPK:［警備員］
@JPN:　随分少ないな……君が言ってた看護婦は、どの女性だ？
@ENG:

@IDX:28184
@OFF:0x13b19
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと……あ、あの奥の棚のところにいる看護婦がそうです。御堂さん！
@ENG:

@IDX:28186
@OFF:0x13ba2
@SPK:［警備員］
@JPN:　こら！　消灯時間は過ぎてるんだぞ……。
@ENG:

@IDX:28188
@OFF:0x13cc5
@SPK:［悠紀］
@JPN:　どうしたんですか？　こんな時間に大きな声を出して……患者さんが起きてしまうじゃないですか。
@ENG:

@IDX:28190
@OFF:0x13e8e
@SPK:［警備員］
@JPN:　まったく申し訳ございません。あなたが御堂さんですか？
@ENG:

@IDX:28192
@OFF:0x14035
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、そうですけど……。
@ENG:

@IDX:28194
@OFF:0x14094
@SPK:［警備員］
@JPN:　実はこの男性が、あなたなら自分の身元を保証してくれるはずだと言うもので……。
@ENG:

@IDX:28196
@OFF:0x14257
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　……この人が何かしたんですか？
@ENG:

@IDX:28198
@OFF:0x142c2
@SPK:［警備員］
@JPN:　いえ、まだ具体的に何かをしたというわけではないのですが、フラフラと病院内をうろついていたもので……。本人は職員だと言い張ってるのですが、間違いありませんか？
@ENG:

@IDX:28200
@OFF:0x144d1
@SPK:［悠紀］
@JPN:　はい、間違いありません。私が保証します。
@ENG:

@IDX:28202
@OFF:0x14674
@SPK:［警備員］
@JPN:　そうですか……どうやら、本当に職員だったみたいですね。
@ENG:

@IDX:28205
@OFF:0x146e2
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、僕は釈放ですね。
@ENG:

@IDX:28207
@OFF:0x14741
@SPK:［警備員］
@JPN:　釈放って……別に拘束はしてないだろう？
@ENG:

@IDX:28210
@OFF:0x1479f
@SPK:[\protag]
@JPN:　実際にはそうですけど、精神的にはそういう気分でしたよ。
@ENG:

@IDX:28212
@OFF:0x1481c
@SPK:［警備員］
@JPN:　いや、それはすまなかった。気に障ったのならホントに申し訳ない……疑ったりして、悪かった。
@ENG:

@IDX:28215
@OFF:0x148ac
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、分かってもらえればいいんです。
@ENG:

@IDX:28217
@OFF:0x14917
@SPK:［警備員］
@JPN:　だが、君も悪いんだぞ？　こんな時間にあんな場所をフラフラして……怪しまれたって仕方ないだろ？
@ENG:

@IDX:28220
@OFF:0x149ab
@SPK:[\protag]
@JPN:　フラフラって、そんな……。
@ENG:

@IDX:28222
@OFF:0x14a0c
@SPK:［警備員］
@JPN:　まあ、実際は何か用があったのかもしれないが、私は仕事柄、そういう人間に特に敏感になっているからね、そこのところは理解して欲しい。
@ENG:

@IDX:28225
@OFF:0x14ac4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね。以後気をつけます。
@ENG:

@IDX:28227
@OFF:0x14b29
@SPK:［警備員］
@JPN:　では、私は見回りに戻りますが……疑われるような行動は控えてくださいよ。
@ENG:

@IDX:28230
@OFF:0x14ba7
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。すみませんでした。
@ENG:

@IDX:28233
@OFF:0x14d91
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ……とんでもない目に遭った。すみません、御堂さんまで巻き込んでしまって。
@ENG:

@IDX:28235
@OFF:0x14e22
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いえ、構いませんよ……それより、なぜこんな時間にあなたが病院にいるんですか？
@ENG:

@IDX:28238
@OFF:0x14ea6
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　ああ、仕事があると言われて……。
@ENG:

@IDX:28240
@OFF:0x14f96
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……仕事があったんですか！？
@ENG:

@IDX:28243
@OFF:0x14fea
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あったんですかって……知らなかったんですか？　中止になったことも？
@ENG:

@IDX:28245
@OFF:0x15077
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え、ええ。そんな連絡なんて受けてません……あなたは誰から聞いたんですか？
@ENG:

@IDX:28248
@OFF:0x150f7
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚から……仕事の後、真魚が更衣室に来たんです。
@ENG:

@IDX:28250
@OFF:0x151e2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうですか……でも、中止になったんですよね？
@ENG:

@IDX:28253
@OFF:0x15246
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。
@ENG:

@IDX:28255
@OFF:0x15291
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それならなぜ病院に？　それもこんな時間に……。
@ENG:

@IDX:28258
@OFF:0x152f7
@SPK:[\protag]
@JPN:　連絡がなかったんです。だから、念のために更衣室で準備して待っていたら、真魚が来て中止になったって……。
@ENG:

@IDX:28260
@OFF:0x153a2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうだったんですか。でしたら病院に電話して確かめてもらえれば……って、すいません。こんなこと言えるような立場じゃありませんね。
@ENG:

@IDX:28262
@OFF:0x154df
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ちゃんと連絡が行われなかったのは、完全にこちらのミスですから……。本当にすみませんでした。
@ENG:

@IDX:28265
@OFF:0x15571
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、御堂さんが謝ることじゃないですよ。それに、もう気にしてませんから。
@ENG:

@IDX:28267
@OFF:0x15674
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、怒ってらっしゃいますよね？　どうしてこんな時間まで連絡がなかったのかって……。
@ENG:

@IDX:28270
@OFF:0x15700
@SPK:[\protag]
@JPN:　そりゃ、少しは……でも、真魚にも一応謝られましたし、もう充分ですよ。
@ENG:

@IDX:28272
@OFF:0x1580f
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　仕事は中止になったはずでは？
@ENG:

@IDX:28275
@OFF:0x15869
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。そうですけど。
@ENG:

@IDX:28277
@OFF:0x158c6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それなら、なぜこんな時間に病院に？
@ENG:

@IDX:28280
@OFF:0x15920
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　こんな時間って……御堂さんは仕事が中止だって、いつから知ってたんですか？
@ENG:

@IDX:28282
@OFF:0x159b3
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いつからって……お昼休み真魚ちゃんに聞いたら、夜の仕事は結局中止になったって……。
@ENG:

@IDX:28285
@OFF:0x15a3d
@SPK:[\protag]
@JPN:　昼休み！？　じゃあ、お昼にはもう、仕事が中止って分かってたんですか？
@ENG:

@IDX:28287
@OFF:0x15ac6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え、ええ。分かっていましたが……。
@ENG:

@IDX:28290
@OFF:0x15b20
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あいつはぁ……！
@ENG:

@IDX:28292
@OFF:0x15bef
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの、もしかして……。
@ENG:

@IDX:28295
@OFF:0x15c3d
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕が仕事が中止って聞いたの、ついさっきなんですよ……。
@ENG:

@IDX:28297
@OFF:0x15cb8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　や、やっぱり……。
@ENG:

@IDX:28300
@OFF:0x15d02
@SPK:[\protag]
@JPN:　クソ……昼に分かってたのに、なんで連絡が夜の９時なんだよ……。
@ENG:

@IDX:28302
@OFF:0x15d85
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ごめんなさい！！　私がちゃんと確認すれば良かったんです。真魚ちゃんが自分で連絡するって言ってたから、てっきり……。
@ENG:

@IDX:28305
@OFF:0x15e2f
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:28307
@OFF:0x15ef8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　本当に……ごめんなさい……。
@ENG:

@IDX:28310
@OFF:0x15f4c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……っ！　……はぁ。もういいですよ。
@ENG:

@IDX:28312
@OFF:0x1602b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……え？　あの、もういいって……。
@ENG:

@IDX:28315
@OFF:0x16085
@SPK:[\protag]
@JPN:　色々と文句はあったんですが、考えているうちにどうでも良くなっちゃって……。
@ENG:

@IDX:28317
@OFF:0x16114
@SPK:［悠紀］
@JPN:　でも、そんなに簡単に……。
@ENG:

@IDX:28320
@OFF:0x16166
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいんです。ここで御堂さんに当たり散らしたところで何も解決しませんし、それに……そんなことしたら御堂さんも僕も気分が悪くなるだけです。
@ENG:

@IDX:28322
@OFF:0x162a7
@SPK:［悠紀］
@JPN:　優しいんですね……普通なら、もっと怒鳴り散らすのに……。
@ENG:

@IDX:28325
@OFF:0x16317
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことないです。今日はたまたま虫の居所が良かっただけですよ。
@ENG:

@IDX:28327
@OFF:0x16412
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:28330
@OFF:0x16454
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃあ、そろそろ僕は帰ります。明日の時間はいつも通りですか？
@ENG:

@IDX:28332
@OFF:0x164d9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ、時間に変更はありません。
@ENG:

@IDX:28335
@OFF:0x1652f
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか。それじゃ、失礼します。
@ENG:

@IDX:28337
@OFF:0x16596
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お休みなさい……。
@ENG:

@IDX:28338
@OFF:0x1669e
@SPK:
@JPN:　やっと部屋に戻ってこられた……。
@ENG:

@IDX:28339
@OFF:0x166ce
@SPK:
@JPN:　病院に向かってから、２時間以上が過ぎている。
@ENG:

@IDX:28340
@OFF:0x1670a
@SPK:
@JPN:　これならば、仕事があったとしても変わらない。
@ENG:

@IDX:28341
@OFF:0x16761
@SPK:
@JPN:　それもこれも、真魚のせいだ。
@ENG:

@IDX:28342
@OFF:0x1678d
@SPK:
@JPN:　昼頃に中止が決定していたのなら、もう少し早くに　連絡すればいいものを……。
@ENG:

@IDX:28343
@OFF:0x167e7
@SPK:
@JPN:　忘れていたと言ってたが、あいつの頭はザルか？
@ENG:

@IDX:28344
@OFF:0x16831
@SPK:
@JPN:　……いや、待てよ。
@ENG:

@IDX:28345
@OFF:0x16853
@SPK:
@JPN:　そもそも御堂さんに聞かなかったら、昼には中止が　決まっていたなんて、僕は知らないままだった。
@ENG:

@IDX:28346
@OFF:0x168bf
@SPK:
@JPN:　真魚は連絡を忘れたことは詫びたが、そんな重要な　ことはこれっぽっちも言っていなかった。
@ENG:

@IDX:28347
@OFF:0x16925
@SPK:
@JPN:　……ってことは真魚の奴、責任逃れに肝心なことを　誤魔化したな？
@ENG:

@IDX:28348
@OFF:0x16985
@SPK:
@JPN:　……判決。
@ENG:

@IDX:28349
@OFF:0x1699f
@SPK:
@JPN:　情状酌量の余地なし。
@ENG:

@IDX:28350
@OFF:0x169c3
@SPK:
@JPN:　今度真魚に会ったら文句の一つでも言ってやろう。　
@ENG:

@IDX:28351
@OFF:0x16a13
@SPK:
@JPN:　したり顔で説教をする僕と、あたふたと弁解をする　真魚の絵が、頭に浮かぶ。
@ENG:

@IDX:28352
@OFF:0x16a6b
@SPK:
@JPN:　何だか滑稽な想像に、思わず笑いがこぼれた。
@ENG:

@IDX:28353
@OFF:0x16aa5
@SPK:
@JPN:　……どうも、本気で怒れそうにないな。
@ENG:

@IDX:28354
@OFF:0x16ad9
@SPK:
@JPN:　呟きながら布団に横たわり、枕に顔を埋めた……。　
@ENG:

@IDX:28355
@OFF:0x16b37
@SPK:
@JPN:　真魚が中止の連絡を忘れたせいもあるが、不可解な　音の出所を探ろうと、僕自身が余計な気を起こした　のが一番の原因だろう。
@ENG:

@IDX:28356
@OFF:0x16bbd
@SPK:
@JPN:　音を辿ったはいいが、結局何だったのか分からず、　挙げ句、警備員に不審者扱いされる始末。
@ENG:

@IDX:28357
@OFF:0x16c23
@SPK:
@JPN:　身元保証を御堂さんがしてくれたから良かったが、　彼女がいなければ、今ごろ不法侵入で檻の中だ。
@ENG:

@IDX:28358
@OFF:0x16ca1
@SPK:
@JPN:　まあ、それはそれで貴重な体験かもしれない。
@ENG:

@IDX:28359
@OFF:0x16cdb
@SPK:
@JPN:　笑い話のネタとして使えただろう。
@ENG:

@IDX:28360
@OFF:0x16d1b
@SPK:
@JPN:　こんな馬鹿なことを考えられるのも、仕事をせずに　済んだおかげだろうか。
@ENG:

@IDX:28361
@OFF:0x16d71
@SPK:
@JPN:　……何だかんだ言っても、僕は中止になったことを　喜んでいるのかもしれないな。
@ENG:

@IDX:28362
@OFF:0x16dcd
@SPK:
@JPN:　呟きながら布団に横たわり、枕に顔を埋めた……。　
@ENG:

@IDX:28363
@OFF:0x16e61
@SPK:
@JPN:　真魚の言っていることは、完全に誤解だ。
@ENG:

@IDX:28364
@OFF:0x16e97
@SPK:
@JPN:　そもそも僕が誘ったわけではなくて、真魚が勝手に　ついてきたのだから……。
@ENG:

@IDX:28365
@OFF:0x16f07
@SPK:
@JPN:　だが、今はどうだろう？
@ENG:

@IDX:28366
@OFF:0x16f2d
@SPK:
@JPN:　真魚と一緒にいて、不思議とドキドキしている。
@ENG:

@IDX:28367
@OFF:0x16f69
@SPK:
@JPN:　明るく健康的な笑顔、可憐な唇から飛び出す淫らな　言葉……。
@ENG:

@IDX:28368
@OFF:0x16fb3
@SPK:
@JPN:　それが、僕の股間を刺激してやまない。
@ENG:

@IDX:28369
@OFF:0x16ff5
@SPK:
@JPN:　身体が熱い……。
@ENG:

@IDX:28370
@OFF:0x17015
@SPK:
@JPN:　勃起した股間が、ビクビクと脈打っている……。
@ENG:

@IDX:28371
@OFF:0x17051
@SPK:
@JPN:　オナニーでも何でもいいから、今すぐ射精したくて　堪らない……。
@ENG:

@IDX:28372
@OFF:0x1709f
@SPK:
@JPN:　視線の先に見える真魚の姿が、驚くほど綺麗に……　そして、エロティックに見える。
@ENG:

@IDX:28374
@OFF:0x17146
@SPK:［真魚］
@JPN:　私も、セックスは嫌いじゃないから、お誘いは嬉しいけど……
@ENG:

@IDX:28375
@OFF:0x17212
@SPK:
@JPN:って、聞いてるの！？
@ENG:

@IDX:28378
@OFF:0x1725c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、聞いてるよ……。
@ENG:

@IDX:28380
@OFF:0x17331
@SPK:［真魚］
@JPN:　……どうしたの？　顔色が変だよ？　どっか具合でも悪いの？
@ENG:

@IDX:28383
@OFF:0x173a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、そうかもしれない……したいんだ、真魚と……。
@ENG:

@IDX:28385
@OFF:0x17492
@SPK:［真魚］
@JPN:　な、何よ急に……ひょっとして、からかってるの？
@ENG:

@IDX:28388
@OFF:0x174f8
@SPK:[\protag]
@JPN:　からかってなんかいない。本気だ……本気で真魚が欲しいんだ……。
@ENG:

@IDX:28390
@OFF:0x1757b
@SPK:［真魚］
@JPN:　さ、さっきの話なら、じょ、冗談だよ？　や、やだなぁ、本気にしちゃって……。
@ENG:

@IDX:28393
@OFF:0x175fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚……。
@ENG:

@IDX:28395
@OFF:0x176c6
@SPK:［真魚］
@JPN:　本気……なの？
@ENG:

@IDX:28398
@OFF:0x1770c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、本気だ……。
@ENG:

@IDX:28400
@OFF:0x17763
@SPK:［真魚］
@JPN:　……私なんかで、いいの？
@ENG:

@IDX:28403
@OFF:0x177b3
@SPK:[\protag]
@JPN:　いやなら、こんな風になったりはしないよ……。
@ENG:

@IDX:28405
@OFF:0x1789e
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、ウソ……凄い、大きくなってる……。
@ENG:

@IDX:28408
@OFF:0x178fc
@SPK:[\protag]
@JPN:　コイツも、真魚が欲しくて……頼むよ、真魚。コイツを……。
@ENG:

@IDX:28410
@OFF:0x179f3
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……じゃあ、こっちに来て……。
@ENG:

@IDX:28411
@OFF:0x17aa4
@SPK:
@JPN:　真魚に手を引かれ、廊下の奥へと進んでいく。
@ENG:

@IDX:28412
@OFF:0x17ade
@SPK:
@JPN:　角を曲がるとそこは、袋小路になった、人目につき　にくそうな場所……。
@ENG:

@IDX:28413
@OFF:0x17b32
@SPK:
@JPN:　僅かな物陰が、僕たちの姿を隠してくれている。
@ENG:

@IDX:28414
@OFF:0x17b6e
@SPK:
@JPN:　……ここでするのか？
@ENG:

@IDX:28416
@OFF:0x17bdb
@SPK:［真魚］
@JPN:　ね……ここなら、あまり人目につかないから……。
@ENG:

@IDX:28419
@OFF:0x17c41
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、どこだって構わない……早く、早くイカせてくれ。
@ENG:

@IDX:28421
@OFF:0x17cba
@SPK:［真魚］
@JPN:　分かったよ。でもさすがにココじゃ本番ってわけにはいかないから、お口でもいい？
@ENG:

@IDX:28424
@OFF:0x17d3e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ……イケるんなら何でもいい、早くしてくれ……。
@ENG:

@IDX:28426
@OFF:0x17db5
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。私のお口で、気持ちよくしてあげる……。
@ENG:

@IDX:28428
@OFF:0x17ed4
@SPK:［真魚］
@JPN:　ン……チュッ、ジュルル……。
@ENG:

@IDX:28431
@OFF:0x17f28
@SPK:[\protag]
@JPN:　も、もっと深く……。
@ENG:

@IDX:28433
@OFF:0x17f81
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふぁい……んっ、んんんん……おごっ、えっ……。
@ENG:

@IDX:28436
@OFF:0x17fe7
@SPK:[\protag]
@JPN:　オイオイ、一気に行き過ぎだろ。大丈夫か？
@ENG:

@IDX:28438
@OFF:0x1810d
@SPK:［真魚］
@JPN:　んっ……らいろぶ……
@ENG:

@IDX:28439
@OFF:0x181d1
@SPK:
@JPN:チュバ、ジュルゥゥ……。
@ENG:

@IDX:28440
@OFF:0x18219
@SPK:
@JPN:　真魚は人気がないのを確認するように辺りを見回す　と、奥まで一気に肉棒を咥え込んだ。
@ENG:

@IDX:28441
@OFF:0x1827b
@SPK:
@JPN:　奥まで入れすぎて喉を突いたのか、一瞬苦しそうに　えずく。
@ENG:

@IDX:28442
@OFF:0x182c3
@SPK:
@JPN:　ためらっていたわりに、大胆な動き。
@ENG:

@IDX:28443
@OFF:0x182f5
@SPK:
@JPN:　さっきの言葉に嘘はなかったようだ。
@ENG:

@IDX:28445
@OFF:0x18370
@SPK:［真魚］
@JPN:　んっ、ンむっ……はぁぁぁぁ……チュル、ジュブッ……
@ENG:

@IDX:28446
@OFF:0x18479
@SPK:
@JPN:ろう？ひもひいい？
@ENG:

@IDX:28449
@OFF:0x184c1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、気持ちいいよ……。
@ENG:

@IDX:28451
@OFF:0x185b4
@SPK:［真魚］
@JPN:　あらひも、おいひい……あむ、んぶぅ……ひみのおひんふぉ、おいひいろぉ……。
@ENG:

@IDX:28453
@OFF:0x18643
@SPK:［真魚］
@JPN:　んっ、んっ……んぐっ……んんっ……おむっ、んぅっ……。
@ENG:

@IDX:28455
@OFF:0x186be
@SPK:［真魚］
@JPN:　んっ、んっ、んっ……チュルッ、チュパッ……ングッ、んんッ……あむっ、ふぅぅ……。
@ENG:

@IDX:28456
@OFF:0x18744
@SPK:
@JPN:　真魚の表情は、すでに本気になっている。
@ENG:

@IDX:28457
@OFF:0x1877a
@SPK:
@JPN:　いや、最初から本気だったか。
@ENG:

@IDX:28458
@OFF:0x187a6
@SPK:
@JPN:　今はそれに輪をかけて、口淫に没頭している。
@ENG:

@IDX:28459
@OFF:0x187f2
@SPK:
@JPN:　しかも、思った以上に気持ちいい。
@ENG:

@IDX:28460
@OFF:0x18822
@SPK:
@JPN:　小さな口が根本を締めつけ、大胆に動く舌が肉茎を　ねぶる。
@ENG:

@IDX:28463
@OFF:0x188a6
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚、うまいぞ……もっと激しく……。
@ENG:

@IDX:28465
@OFF:0x1890f
@SPK:［真魚］
@JPN:　……チュパッ……ん……はむ……むっ……んうっ……。
@ENG:

@IDX:28467
@OFF:0x18986
@SPK:［真魚］
@JPN:　ジュルゥゥゥ……ジュプ、ジュプ、ジュプ……んんぅ、ングッ……ん、ん、ん……。
@ENG:

@IDX:28470
@OFF:0x18a0a
@SPK:[\protag]
@JPN:　くぅ……！　もっと……もっとだ！
@ENG:

@IDX:28472
@OFF:0x18a6f
@SPK:［真魚］
@JPN:　んふぅ……んんぅぅ……んっ、んっ、んっ……。
@ENG:

@IDX:28474
@OFF:0x18ae0
@SPK:［真魚］
@JPN:　んぷっ……はぁ、チュッ……はむ……あんッ……。
@ENG:

@IDX:28475
@OFF:0x18b40
@SPK:
@JPN:　ねっとりとした絡みつくような動きの後は、唾液を　まぶした肉茎を唇で激しくシゴく。
@ENG:

@IDX:28476
@OFF:0x18ba0
@SPK:
@JPN:　そんな波状攻撃に、まだ覚えたての僕が耐えられる　はずもなかった。
@ENG:

@IDX:28477
@OFF:0x18bf0
@SPK:
@JPN:　腰にむず痒い感覚が生まれ、肉茎がヒクヒクと震え　出す。
@ENG:

@IDX:28480
@OFF:0x18c72
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、真魚……あと少し、あと少し……で……。
@ENG:

@IDX:28482
@OFF:0x18ce1
@SPK:［真魚］
@JPN:　ングッ……んっ、んんぅ……はむっ……。
@ENG:

@IDX:28484
@OFF:0x18d4c
@SPK:［真魚］
@JPN:　んっ、んむ……はむ……じゅぶ、ジュル……はぁ……んっ……んんっ……。
@ENG:

@IDX:28487
@OFF:0x18dc8
@SPK:[\protag]
@JPN:　くぅっ！　イク……ぞ！
@ENG:

@IDX:28489
@OFF:0x18e7e
@SPK:［真魚］
@JPN:　んんっ！？　ぷはっ……ひぁっ！？
@ENG:

@IDX:28491
@OFF:0x18f73
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、あぁぁ…………熱いのが、いっぱい……ふぅぅぅ……。
@ENG:

@IDX:28494
@OFF:0x18fe3
@SPK:[\protag]
@JPN:　ウクッ、あっ……！
@ENG:

@IDX:28496
@OFF:0x1903a
@SPK:［真魚］
@JPN:　アハッ……ビュクビュクッて、いっぱい出てるぅ……あんっ、勿体ない……。
@ENG:

@IDX:28497
@OFF:0x190b4
@SPK:
@JPN:　白く濁った体液が、真魚の顔に降り注ぐ。
@ENG:

@IDX:28498
@OFF:0x190ea
@SPK:
@JPN:　幼さの残る顔で白濁を受け止め、恍惚とした表情で　口元に垂れたそれを舐め取る。
@ENG:

@IDX:28499
@OFF:0x19146
@SPK:
@JPN:　真魚のその表情は、普段からは想像できないほどに　淫らで、彼女の『牝』の部分を強く意識させた。
@ENG:

@IDX:28501
@OFF:0x191fb
@SPK:［真魚］
@JPN:　……あんっ、もう終わりぃ？　もっとぉ……もっと、いっぱいかけて……。
@ENG:

@IDX:28504
@OFF:0x19277
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなに出るわけないだろ？　ほら、顔拭けよ。
@ENG:

@IDX:28506
@OFF:0x192e8
@SPK:［真魚］
@JPN:　ダメェ、勿体ないよぅ……ンクッンクッ……はぁぁ、濃くって喉に絡みつくぅ……美味しい……。
@ENG:

@IDX:28507
@OFF:0x1937a
@SPK:
@JPN:　その時、廊下のむこうで光が動いた。
@ENG:

@IDX:28508
@OFF:0x193ac
@SPK:
@JPN:　真魚の位置からでは見えなかっただろうが、廊下を　響いてくる足音は聞こえたはずだ。
@ENG:

@IDX:28509
@OFF:0x1940c
@SPK:
@JPN:　だが真魚は動く気配も見せず、ひたすら口に垂れる　精液を舐め続けている。
@ENG:

@IDX:28512
@OFF:0x1949e
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚！　そんなことしてる場合じゃないって！
@ENG:

@IDX:28514
@OFF:0x1950d
@SPK:［真魚］
@JPN:　えぇ、どうしたのぉ？　そんなに慌てちゃって、可愛い……。
@ENG:

@IDX:28517
@OFF:0x1957d
@SPK:[\protag]
@JPN:　バカ！　人が来るっての！　そいつの相手もするつもりか？
@ENG:

@IDX:28519
@OFF:0x1964f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ウソ！？　なんでもっと早く言ってくれないの！？　は、ハンカチハンカチ……。
@ENG:

@IDX:28522
@OFF:0x196d1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、これ使え！　早く！
@ENG:

@IDX:28524
@OFF:0x1972e
@SPK:［真魚］
@JPN:　あーん……髪の毛にもついてるぅ……。
@ENG:

@IDX:28526
@OFF:0x19877
@SPK:［警備員］
@JPN:　ん？　君！　こんなところで何をしてるんだね？
@ENG:

@IDX:28529
@OFF:0x198db
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの、えっと、その……不審な物音が聞こえたので、それが気になってここまで……。
@ENG:

@IDX:28531
@OFF:0x19974
@SPK:［警備員］
@JPN:　で、その不審な物音を気にしてる君は一体誰なんだ？
@ENG:

@IDX:28534
@OFF:0x199dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっと、一応、ここの病院の職員なんですけど……。
@ENG:

@IDX:28536
@OFF:0x19a53
@SPK:［警備員］
@JPN:　職員？　本当かね？　その……。
@ENG:

@IDX:28538
@OFF:0x19bdc
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの、いいかな？　私、看護婦の佐伯だけど……。
@ENG:

@IDX:28540
@OFF:0x19d7d
@SPK:［警備員］
@JPN:　え？　佐伯さん？　ああ、お疲れ様です。で、何か？
@ENG:

@IDX:28542
@OFF:0x19df2
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの、この人の言う物音に気づいたのは私なんだ。一人で見に来ようとしたんだけど、つき添ってくれるって言うから……。
@ENG:

@IDX:28544
@OFF:0x19ea9
@SPK:［警備員］
@JPN:　そうですか……それで、物音の正体は分かりましたか？
@ENG:

@IDX:28546
@OFF:0x1a050
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　えっと、それは……。
@ENG:

@IDX:28549
@OFF:0x1a0a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　突き当たりの窓が開いていて、風が吹き込んでました。その音じゃないかと思いますが……。
@ENG:

@IDX:28551
@OFF:0x1a273
@SPK:［警備員］
@JPN:　なるほど、そうでしたか……いや、ご苦労様でした。
@ENG:

@IDX:28554
@OFF:0x1a2db
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいえ。それより、もうよろしいですか？
@ENG:

@IDX:28556
@OFF:0x1a348
@SPK:［警備員］
@JPN:　ええ。お引き留めして、申し訳ありませんでした。
@ENG:

@IDX:28559
@OFF:0x1a54c
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:28561
@OFF:0x1a59b
@SPK:［真魚］
@JPN:　バレなかった……かな？
@ENG:

@IDX:28564
@OFF:0x1a5e9
@SPK:[\protag]
@JPN:　さあ？　……それより、きれいに拭き取ったのか？
@ENG:

@IDX:28566
@OFF:0x1a6d2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。白衣にはあんまりついてなかったし、壁とか床に垂れてたのもちゃんと拭き取ったよ。
@ENG:

@IDX:28569
@OFF:0x1a75e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……僕のハンカチで……？
@ENG:

@IDX:28571
@OFF:0x1a835
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん。その……洗って返すね。
@ENG:

@IDX:28574
@OFF:0x1a88d
@SPK:[\protag]
@JPN:　捨てちゃっていいよ……そのハンカチで顔とか拭くの、なんかヤダ。
@ENG:

@IDX:28576
@OFF:0x1a986
@SPK:［真魚］
@JPN:　分かった。じゃあ捨てておくね。でも、何だか白けちゃったな……。
@ENG:

@IDX:28579
@OFF:0x1a9fc
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあ、余韻もクソもなかったからな……。で、真魚はこれからどうするんだ？
@ENG:

@IDX:28581
@OFF:0x1aa87
@SPK:［真魚］
@JPN:　ん？　私？　もちろんナースステーションに戻るよ。休憩時間も終わっちゃったし。きみは？
@ENG:

@IDX:28584
@OFF:0x1ab13
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は部屋に戻るよ。途中まで一緒に行くか？
@ENG:

@IDX:28586
@OFF:0x1abf6
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。行く！
@ENG:

@IDX:28587
@OFF:0x1ac44
@SPK:
@JPN:　明るく答え、僕の横に並ぶ。
@ENG:

@IDX:28588
@OFF:0x1ac6e
@SPK:
@JPN:　この真魚があんなにいやらしい表情を見せるなど、　いまだに信じられない。
@ENG:

@IDX:28589
@OFF:0x1acc4
@SPK:
@JPN:　僕の見間違いだったのではないか……？
@ENG:

@IDX:28591
@OFF:0x1ad41
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ……このまま、聞いてくれる？
@ENG:

@IDX:28594
@OFF:0x1ad99
@SPK:[\protag]
@JPN:　うん？　どうしたんだ？
@ENG:

@IDX:28596
@OFF:0x1adf4
@SPK:［真魚］
@JPN:　あのね……また、誘ってくれるかな？
@ENG:

@IDX:28599
@OFF:0x1ae4e
@SPK:[\protag]
@JPN:　誘う？　何にだ？
@ENG:

@IDX:28601
@OFF:0x1aea3
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう、分かってるくせに。
@ENG:

@IDX:28604
@OFF:0x1aef3
@SPK:[\protag]
@JPN:　その……さっきみたいなことか？
@ENG:

@IDX:28606
@OFF:0x1af56
@SPK:［真魚］
@JPN:　……うん……別にすぐじゃなくてもいいからさ……。
@ENG:

@IDX:28609
@OFF:0x1afbe
@SPK:[\protag]
@JPN:　……考えておくよ。
@ENG:

@IDX:28611
@OFF:0x1b015
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……。
@ENG:

@IDX:28612
@OFF:0x1b053
@SPK:
@JPN:　……見間違いなどではなかったらしい。
@ENG:

@IDX:28613
@OFF:0x1b087
@SPK:
@JPN:　顔は見なかったが、今の声は明らかに先程の表情と　同じ艶が含まれていた。
@ENG:

@IDX:28614
@OFF:0x1b0dd
@SPK:
@JPN:　いわゆる、欲情の響きを……。
@ENG:

@IDX:28615
@OFF:0x1b1d1
@SPK:
@JPN:　部屋に帰るなりバッグを投げ出し、布団の上に倒れ　込む。
@ENG:

@IDX:28616
@OFF:0x1b217
@SPK:
@JPN:　腰の周りを包み込むダルさを追い出すように、両手　でゆっくりと揉みほぐしていく。
@ENG:

@IDX:28617
@OFF:0x1b283
@SPK:
@JPN:　真魚に口淫をさせるつもりなど、全くなかった。
@ENG:

@IDX:28618
@OFF:0x1b2bf
@SPK:
@JPN:　だが、その場の勢いと言うか、雰囲気に流されたと　言うか、とにかく普段の僕では考えられないような　態度で、真魚に行為を迫っていた。
@ENG:

@IDX:28619
@OFF:0x1b34f
@SPK:
@JPN:　むこうにその気がなければ、押し倒して無理にでも　させていたかもしれない。
@ENG:

@IDX:28620
@OFF:0x1b3b7
@SPK:
@JPN:　なぜ、あんなことになったのだろう？
@ENG:

@IDX:28621
@OFF:0x1b3fa
@SPK:
@JPN:　ここ数日の内に２回も副院長と関係を持ち、クセに　なっていたのか？
@ENG:

@IDX:28622
@OFF:0x1b44a
@SPK:
@JPN:　それでは、オナニーを覚えた猿ではないか。
@ENG:

@IDX:28623
@OFF:0x1b487
@SPK:
@JPN:　副院長との行為が、僕の欲望に火をつけたのか？
@ENG:

@IDX:28624
@OFF:0x1b4c3
@SPK:
@JPN:　これまでは我慢ができた女性と二人きりの状況が、　もう我慢できなくなってしまったのだろうか？
@ENG:

@IDX:28625
@OFF:0x1b53d
@SPK:
@JPN:　……もう、これまでのように真魚とつき合うのは、　難しいかもしれない。
@ENG:

@IDX:28626
@OFF:0x1b591
@SPK:
@JPN:　一度あんなことをしてしまったのだ……。
@ENG:

@IDX:28627
@OFF:0x1b5c7
@SPK:
@JPN:　これからは、真魚と顔を合わせるたびに後ろめたさ　を感じてしまうだろう……。
@ENG:

@IDX:28628
@OFF:0x1b631
@SPK:
@JPN:　……考えても、今更どうなることではない。
@ENG:

@IDX:28629
@OFF:0x1b669
@SPK:
@JPN:　今はただ、眠りたい……。
@ENG:

@IDX:28630
@OFF:0x1b691
@SPK:
@JPN:　耐えがたい程の睡魔に身を任せ、抵抗するでもなく　眠りへと落ちていった……。
@ENG:

